2023 Fiscal Year Annual Research Report
Wellness care system for perinatal women and its effectiveness based on stress-related substance of blood.
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18K10460
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鏡 真美 (関塚真美) 金沢大学, 保健学系, 教授 (60334786)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
關谷 暁子 金沢大学, 保健学系, 助教 (10452111) [Withdrawn]
毎田 佳子 金沢大学, 保健学系, 教授 (20397219)
田淵 紀子 金沢大学, 保健学系, 研究協力員 (70163657)
小西 佳世乃 金沢大学, 保健学系, 助教 (80708470) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 周産期 / 女性 / ウェルネス / ストレス関連物質 / オキシトシン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,研究期間中のCOVID-19の感染拡大に伴い妊産婦を対象とした検体採取が不可能であったため,当初計画を一部変更した。本研究では,周産期女性のウェルネスに貢献するケアシステム構築を目指し,主に以下の成果を得た。 分娩時に行われる足浴や入浴などのケアは産痛緩和のみならず分娩進行促進の目的で行われている。しかし,足浴や入浴すなわち身体を温めることによってなぜ分娩が進行するのかについて生理学的変化を明らかにした研究は見当たらない。また,冷えと遷延分娩や微弱陣痛等との関連が指摘されていることから,本研究では,妊産婦を対象に足浴による生理学的変化を明らかにする前段階の研究として,冷えを呈する若年女性を対象に足浴前後の深部温度を評価した。その結果,足浴後の深部温度が有意に上昇することを明らかにした。さらに足浴後に下腿部を保温することで深部温度維持につながることを示した。また,足浴によってオキシトシン上昇につながるかについて一群事前事後テストデザインの準実験研究を行った。20分間の足浴によって,足浴前に比べて,足浴後にオキシトシン上昇が確認されたのは全対象22名のうち13名であった。従って,足浴によりオキシトシンの上昇につながる可能性が示唆された。すなわち,足浴を行うことで分娩進行につながる可能性が示唆された。 また,授乳期における母親の唾液中オキシトシン上昇率と産後うつおよび状態不安には負の相関があることが明らかになったことに加え,産後の母親は日中に1人で育児を行う中で,自分だけで育児を抱え込み気負いを感じていたことを質的に明らかにした。以上より,客観的指標を用いて健康状態を評価することも含め,周産期における切れ目ない支援を行うシステムづくりの重要性が再認識された。
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Research Products
(2 results)