2018 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期からの産後うつ病・虐待予防のための支援システム開発
Project/Area Number |
18K10468
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
若松 美貴代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50433074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 裕明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70260700)
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00457657)
中村 雅之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (90332832)
新谷 光央 鹿児島大学, 医歯学域附属病院, 助教 (10756133)
井上 尚美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 講師 (70264463)
田中 一枝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00806804)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 産後うつ病予測リスト / 母親のアタッチメント・スタイル尺度 / 愛着形成尺度 / 児への愛着形成尺度 / 虐待 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、産後うつ病の予防、児への愛着形成を促し虐待の予防に繋ぐことを目的としている。以下の2つの研究によって産後うつ病予測リストと母親のアタッチメント・スタイル尺度を用いた支援体制を提案するために研究Ⅰを実施中である。研究Ⅰでは産後うつ病予測リストと母親のアタッチメント・スタイル尺度が妊娠期および出産後の児への愛着形成尺度と相関することを証明する。
2018年度 対象:鹿児島大学病院産科で妊娠期から産後1ヶ月までの縦断的研究が可能な約200名の妊婦(EPDSを実施し産後うつ病疑いの妊婦を除く)を対象とした。1)妊娠期に産後うつ病予測リスト(PDPI-R)と母親のアタッチメント・スタイル尺度(RQ-GO)、妊娠中の胎児への愛着は愛着形成尺度(AMAS)を実施し、ハイリスク妊婦を抽出し、従来と同様に支援を行い,現在もデータ収集中である。2)産後の児への愛着形成尺度(MIBS)を用い、妊娠中の胎児への愛着形成尺度が産後の児への愛着尺度と相関するかを明らかにする。また、従来の対応で支援に繋がらなかった症例の産後うつ病予測リスト(PDPI-R)、母親のアタッチメント・スタイル尺度(RQ-GO)、妊娠中の胎児への愛着は愛着尺度(AMAS)、児への愛着尺度(MIBS)の関連性を明らかにする。現在特に当初計画と内容の変更はなく,データ収集中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在のところ当初計画の内容で実施しているが,研究対象である地域が県で統一された産後のメンタル支援を実施することになり,状況が確定するまでは研究スタートが困難な状態であった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はある程度のデータが収集できた時点で分析を行い,当初の予測である,産後うつ病予測リストと母親のアタッチメント・スタイル尺度が妊娠期および出産後の児への愛着形成尺度と相関することが証明可能か,また産後うつ病予測リストと母親のアタッチメント・スタイル尺度を用いて地域でポピュレーションアプローチを試みるための支援体制案を作成に向けて検討する。
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