2020 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期からの産後うつ病・虐待予防のための支援システム開発
Project/Area Number |
18K10468
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
若松 美貴代 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (50433074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 裕明 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70260700)
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00457657)
中村 雅之 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (90332832)
新谷 光央 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (10756133)
井上 尚美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (70264463)
田中 一枝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00806804)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 産後うつ病予測リスト / 母親のアタッチメント・スタイル尺度 / 愛着形成尺度 / 児への愛着形成尺度 / 虐待 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、産後うつ病の予防、児への愛着形成を促し、母親のメンタルヘルス支援と虐待の予防に繋ぐことを目的としている。以下の2つの研究によって産後うつ病予測リストと母親のアタッチメント・スタイル尺度を用いた支援体制を提案するために研究Ⅰ、Ⅱを継続中である。 研究Ⅰ:鹿児島大学病院産科で妊娠期に産後うつ病予測リスト(PDPI-R)と母親のアタッチメント・スタイル尺度(RQ-GO)、妊娠中の胎児への愛着は愛着形成尺度(AMAS)を実施し、妊娠中からハイリスク妊婦を抽出し、従来と同様に支援を行う。産後は児への愛着形成尺度(MIBS)を用い、妊娠中の胎児への愛着形成尺度が産後の児への愛着尺度と相関するかを明らかにする。また、母親のアタッチメント・スタイル尺度(RQ-GO)が支援に及ぼす影響を探求する。現在もデータ収集中であるが新型コロナ感染拡大の影響をうけ、分娩数の減少と調査の自粛に伴いデータ収集が当初計画より遅れている。今後は分析に移りうる。 研究Ⅱ:調査Ⅰの結果を踏まえて産後うつ病、虐待予防のアプローチが地域で可能か、検証する。 2020年から地域で産後1か月以降の支援体制として小児科も加わり産科から精神科、小児科、行政でのメンタルヘルス支援もスタートした。産科から小児科での継続した支援体制が構築できるように本研究結果を提案できるように行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
遅れた理由としては以下の2点が理由である。 1.新型コロナの影響を受け分娩数の減少、紹介妊婦の減少、里帰り妊婦の減少などから当院外来に来院する妊婦の減少が見られたため。 2.新型コロナの影響を受け、調査を自粛する必要があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに調査したデータで分析を始め、結果を見て必要があれば調査対象を増やすかの検討を行う。支障がなければ次のステップである支援体制構築へ進む。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染拡大によって調査が進まなかったことや、学会や研修などに参加予定がなくなったことにより当初計画していた旅費での支出がなくなったため。今年度はオンライン学会や感染対策も行われ、ハイブリットでの参加可能となったことから積極的な参加に努める。また今年度は最終年度であるため研究結果のまとめのために研究補助、学会参加、学会発表、論文作成のための英文校正、論文投稿、研修会企画、にかかる経費を計上する。
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