2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of "Children's Health Handbook" for Health Care Education
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18K10474
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
服部 淳子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70233377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
岡崎 慎治 筑波大学, 人間系, 准教授 (40334023)
柴 邦代 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (40413306)
前田 留美 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 特任講師 (60341971)
汲田 明美 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80716738)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 子ども / ヘルスケア / 健康手帳 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、計画通り、研究1、2を行った。 研究1では、「子どものヘルスケア教育に必要な要素の抽出・子ども手帳のコンテンツの明確化」として、子どものヘルスケアの実態を把握するために、保育園、幼稚園に通園する母親437名を対象に、健康管理、健康教育、健康行動について調査した。ほどんどの母親が健康状況を個別に管理していなかった。また、予防接種や受診においては、病院へ行くこととその目的について7割が説明しており、2割弱は何らかの説明をしていたが、全く説明していないケースも1割強程度見られた。子どもに対する説明については、医療者にしてほしいや説明の仕方がわからないなどの意見が見られた。また、おもちゃやお菓子を買ってあげるといって連れて行くなどご褒美を用意するケースが多くみられた。健康行動については、毎日排便するといった排泄習慣に関する援助が少なかった。これらの結果を基に、子どものヘルスケア教育に必要な要素を抽出した。ヘルスケア教育に必要な要素は、幼児期・学童期、中学・高校生と時期別に内容を整理した。 実態調査の結果を基に、子ども手帳のコンテンツを検討した。専門家会議の結果から、子ども手帳のコンテンツは、機能的発達、形態的発達、社会的発達、予防接種、既往歴、アレルギー、内服薬、かかりつけ医などの項目とした。 研究2「「子ども健康手帳」のデザイン化、評価・修正」については、共同研究者に依頼し、いくつかのデザインを考案してもらい、研究者会議において、子ども自らが取り組めるような工夫を盛り込んだデザイン案に決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究1として今年度に計画していた「子どものヘルスケア教育に必要な要素の抽出・子ども手証のコンテンツの明確化」、研究2「「子ども健康手帳」のデザイン化、評価・修正」については、順調に終了した。現在、子ども健康手帳印刷の初校を行っているところであるため、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、研究3「子ども健康手帳を用いたヘルスケア教育効果の検証、子ども健康手帳の完成」を行う。開発した子ども健康手帳を実際に研究1の対象の母親に使用してもらい、評価する。また、子どもの健康教育に関わった専門家に対する意見聴取を行う。その結果から、子ども健康手帳の評価を行い、子ども健康手帳を完成させる予定である。
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Causes of Carryover |
研究1は順調に進んでいたが、デザインした手帳を発注すると単価が1600円と予定より高くなってしまったため、綴じ方や紙の厚さ、インデックスなどの変更を行い、単価を700円程度に抑えるのに、印刷会社とのやり取りに時間がかかってしまい、年度内に発注することができなかった。現在、初校の段階であるため、早々に完成する予定であり、次年度の研究は予定通り遂行できると考えている。
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Research Products
(2 results)