2022 Fiscal Year Research-status Report
発達障害の診断前の児の親の養育レジリエンス向上-基本的生活習慣の習得を目指して-
Project/Area Number |
18K10477
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
江上 千代美 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (50541778)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 美智子 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30249700)
塩田 昇 福岡県立大学, 看護学部, 講師 (30573638)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 養育レジリエンス / 子育て / 保護者 / 基本的生活習慣の習得 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、発達障害児に基本的生活習慣を身につけるための効果的な家庭教育支援の一助として、発達障害の診断がつく前の児の親の養育レジリンスを高め、発達障害児への効果的な養育が行われることを目的とする。具体的には、「1.発達障害の診断がつく前の児の親の養育レジリエンス向上を目指すため、妊娠期以降の親を対象に、養育レジリンスを高めるPositive Parenting Program(以下、トリプルP)を用いた家庭教育支援を家庭教育支援チーム、行政、医療、保育園の連動で行う。 2.トリプルPを受講した親の養育レジリエンスと効果的な養育、子の情緒や行動、基本的生活習慣の習得の関係を明らかにし、診断前からの家庭教育支援の効果と課題を明確にする。」ことである。R4年度もコロナ禍であったため、トリプルPのレベル1を中心とした基本的生活習慣を身に着ける子育て支援として3回/月、テーマを決めて(あいさつができる、席に座って食事ができる、歯磨きができる等)保育園と子育て支援センターに定期便を届けた。3月に定期便の効果として、保育園の保護者を対象に、調査を行った。その結果、回収率21%であった。定期便を読んでいると回答した人は72%であった。基本的生活習慣を身に着ける子育てに役に立った92%、楽になった82%とであった。自由記述アンケートでは、「定期便を参考に子育てしています。」「どこに注目するかが重要で、子どもが変わりました。嬉しいです。」等ポジティブな評価がある一方で、1名の方が、「デザインが同じで飽きました。デザインを変えたらどうですか。」という意見があった。今後の課題とする。さらに、課題として、アンケートの回収率が低いため、アンケートの回収方法について検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症により、行動制限があり、対象となる人と直接接することが困難であった。さらに、保育園業務が煩雑となり、推進していくこと難しかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度、1年間の延長を行い、最終年度のアンケートを8月に行い、養育レジリエンスの変化、基本的生活習慣の習得、発達に課題のある子どもの保護者の養育行動について検討を行う。
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Causes of Carryover |
R4年度に事後調査を行う予定であったが、コロナウィルス感染により、調査ができなかった。そのため、R5年度は事後調査を行う次年度使用額を残している。さらに、研究成果をまとめるための使用額を次年度に残した。R5年度は事後調査を行い、論文する。
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