2019 Fiscal Year Research-status Report
住民の視点による介護予防システムの評価指標の開発と有用性の検討
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18K10516
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
吉田 礼維子 天使大学, 看護栄養学部, 教授 (90320556)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 介護予防 / ケアシステム / 住民 / 評価指標 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域包括ケアシステムの構築は、わが国の重要な課題であり、介護予防システムの構築と推進は、その根幹に位置づくものである。我々は、これまで介護予防システムの推進を保健師活動の視点からとらえてきたが、住民が自ら暮らす地域の介護予防システムをどのようにとらえているかを明らかにすることは重要であることから、本研究は、住民の視点による介護予防システムの評価指標を作成することを目的とするものである。 文献検討では、地域ケアシステムの評価方法は未確立で、評価モデルの開発が必要であること、介護予防活動の身体機能や医療面の臨床指標、満足度指標等の評価が中心で、生活や社会的側面の評価が課題となっていた。介護予防活動の評価から、更に地域の介護予防のシステムとしての評価の内容を住民の視点で明らかにするための調査を検討した。住み慣れた地域で安心して健康に暮らし続けるために何が必要か、地域の介護予防に関する活動をどのようにとらえているのか、現在の介護予防の仕組みをどのように評価しているのか等インタビューガイドを作成して、インタビューの体制を整え、調査の準備を行った。市町村保健師からインタビューの対象者の紹介を受け、調整を行っている。 今後は、インタビューにより住民の声から介護予防システムの評価項目を作成し、質問紙調査により、住民の視点による介護予防システムの評価指標を完成させる予定である。住民の視点による介護予防システムの評価指標を開発することは、専門家や行政と課題や目標を共有することができ、システム改善の方向性を専門家や行政と統合することにより、住民が望む介護予防システムの発展に寄与することができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー調査の対象の紹介を受け、調査の準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染症の蔓延による自粛等により、調査の実施に後れを生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビュー調査を実施し、結果の分析を行い、評価指標の項目原案を作成する。項目の精選のために専門家調査を実施し項目案を作成する。質問紙の準備を進め、質問紙調査を実施する。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査が遅れているためのインタビュー調査にかかる旅費、謝礼、テープ起こし、学会発表などの費用の支出を予定する。また、専門家調査、質問紙調査の印刷、郵送費の支出を予定している。
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