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2019 Fiscal Year Research-status Report

地域で生活する災害弱者の災害時の備えの在り方と支援システム構築

Research Project

Project/Area Number 18K10570
Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

松浦 治代  鳥取大学, 医学部, 教授 (70243409)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山本 美輪  鳥取大学, 医学部, 教授 (70353034)
三好 陽子  鳥取大学, 医学部, 講師 (80746967)
吉村 純子  鳥取大学, 医学部, 助教 (10757694)
徳嶋 靖子  鳥取大学, 医学部, 助教 (30548649)
南前 恵子  鳥取大学, 医学部, 教授 (30252878)
仁科 祐子  鳥取大学, 医学部, 講師 (70362879)
金田 由紀子  鳥取大学, 医学部, 講師 (30335525)
Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords災害 / 難病 / 災害対策
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、地域で暮らす難病患者や高齢者などの災害弱者が、災害に備え公的支援、近隣や患者会などのサポートを受けられるように、また自ら防災対策を取ることができるために必要な支援のあり方を検討することである。
難病、災害について、医中誌webを用い1996年から2019年を対象に「難病」and 「災害」、「会議録を除く」とした条件として文献検索した89件のうち、7文献を除き、82件から分析した。難病患者の災害対策は、恒常的に電源を必要とし、移動も困難な人工呼吸器装着、酸素療法等の医療依存度の高い神経難病患者に対する、個別支援計画立案から訓練までの実践の報告が27件と多かった。疾病、障害別には、神経難病、クローン病、希少難病、血友病等の障害別に災害時のニーズを検討したものは11件であった。難病患者の災害対策について、人工呼吸器を装着した神経難病患者など医療依存度の高い患者の支援については平時からの自らの準備、発災時の近隣支援と医療提供機関の連携体制が整備されつつある。しかし、避難等の行動に障害の少ない患者については、発災直後より日数が経過してからの避難所生活、薬剤や栄養剤、医療材料の確保などについての困難感があり、疾患ごとに必要な支援が異なることが示唆された。また、患者会等については、薬剤や物品等当事者同士の支援、情報発信等も重要な支援であることが示唆された。
難病患者を含む災害弱者の防災対策については、重症、医療依存度の高い患者が優先され対応されている。その中で、平常時から災害を予測し、一般的な対策に加え、自らの障害に対応した防災対策を進めること、防災対策準備を支援する体制づくりが重要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

アンケート調査、インタビュー調査を計画していたが、実施できなかった。研究協力者と直接の会議調整がつかなかったことアンケーっ調査については、自記式でなく、対面で対象者から直接聞き取る方法も含めた方法を検討し準備したが、調整がつかず、方法を検討し、倫理審査申請が遅れたため。

Strategy for Future Research Activity

難病情報センターHPに掲載の、日本難病・疾病団体協議会加盟団体、患者団体に、組織として実施している患者への防災、災害時の対策についてアンケート調査を実施する。また、同意の得られた団体の代表には、被災時に予測される困難とその困難への対応を含めた災害支援の実際についてのインタビュー調査を実施する。インタビュー方法については、電話、もしくはテレビ会議システムを活用した遠隔での個別のインタビュー方法を検討する。
患者、高齢者を対象に、災害時に予測される困りごと、防災の準備についてのアンケート調査を実施する。

Causes of Carryover

インタビュー調査、アンケート調査が実施できなかったために、郵送費、出張旅費、謝金等の支出ができなかった。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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