2018 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護における組織的な臨床倫理コンサルテーションシステム構築に関する研究
Project/Area Number |
18K10582
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
實金 栄 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (50468295)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 かおり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (70771070)
竹田 恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40265096)
小薮 智子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (70435345)
白岩 千恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10755797) [Withdrawn]
山口 三重子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90279018)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 訪問看護 / 倫理的問題 / 倫理事例カンファレンス / 倫理調整 / 臨床倫理コンサルテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は,訪問看護ステーション管理者の臨床倫理カンファレスにおいてコーディネータ―役を担う時のストレス認知と,American Society for Bioethics and Humanities(ASBH)が作成したEthics Consultation Service Proficiency Assessment Tool(ECSPAT)で測定した臨床倫理コンサルタント技能を調査した.コーディネータ―役を担う時のストレス認知を測定する尺度は開発されていないため,観察項目の開発を行った.20項目の観察項目を訪問看護ステーション管理者のインタビューをもとに開発できた.コーディネータ―役を担う時のストレス認知とECSPATについて,無作為に抽出した6県府の,介護情報公表システムに掲載されている全ての訪問看護ステーション1616か所の管理者を対象とし調査を行った.分析対象は返信のあった297人のうち,ほとんどの回答に欠損を有する2人を除く295人.調査期間は2018年12月~2019年1月.今後分析し,結果を公表する予定である. また,訪問看護ステーション看護師を対象にHospital Ethical Climate Survey(HECS)を用いて倫理風土を調査した.開発者であるDr. Olson, Lindaの承諾を得てHECSの日本語版を作成し,全国から無作為に抽出した215訪問看護ステーションの看護師811 人を対象に調査を行った.回答は196 人から回収でき,分析対象は回答に不備の無い185 人とした.分析の結果,HECS日本語版の構成概念妥当性と信頼性が検証できた.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画していた調査が実施できたため.
|
Strategy for Future Research Activity |
まず一つ目に2018年度に開発した訪問看護ステーション管理者の臨床倫理カンファレスにおいてコーディネータ―役を担う時のストレス認知について,尺度としての妥当性と信頼性の検討,二つ目に前記ストレス認知と倫理環境(HECS)との関連の検討,三つ目に臨床倫理カンファレンスを組織的に実施・運営するためのニーズの検討を行う予定である.
|
Causes of Carryover |
成果を国際学会を次年度以降に行う予定である.
|
Research Products
(2 results)