2019 Fiscal Year Research-status Report
訪問看護における組織的な臨床倫理コンサルテーションシステム構築に関する研究
Project/Area Number |
18K10582
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
實金 栄 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (50468295)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 かおり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (70771070)
竹田 恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40265096)
小薮 智子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (70435345)
白岩 千恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10755797) [Withdrawn]
山口 三重子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90279018)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 臨床倫理 / 訪問看護 / コンサルテーションシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は,訪問看護ステーション看護管理者の臨床倫理に関する知識と臨床倫理カンファレンス開催に対するニーズを明らかにすることを目的に,全国から無作為抽出した1500の訪問看護師ステーションの管理者を対象に調査を行った。回収は434人からでき,ほとんどの質問項目に欠損を有する者,あるいは調査への同意の意思表示のない者を除く看護管理者389人を分析対象とした。調査内容:基本属性,倫理理論の知識,臨床倫理の問題の判断基準,臨床倫理の問題に対する支援を希望する人・場,WEB相談に対するニーズ。対象者の年齢の中央値(25-75%)は51(44-56)歳。倫理理論の名やその内容(倫理理論の知識)を「知らない」者は52.4%。倫理理論の知識と臨床倫理の問題の判断基準(事実判断,価値判断,事実判断と価値判断)とのχ2検定の結果,「知らない」者は「知っている」者に比べ有意に「事実判断と価値判断」が少なかった。臨床倫理の問題への支援を90.7%が必要としていた。支援を得たい人材としては専門看護師を希望する者が58.5%と最も多かった。臨床倫理の問題を検討する場としては「看護協会や訪問看護ステーション連絡協議会などに臨床倫理委員会を設置」の希望が51.6%と最も多かった。WEBによる臨床倫理の問題の相談は,「利用したくない」および「どちらとも言えない」78.9%,「利用したい」20.6%であった。「利用したくない」および「どちらとも言えない」者は,「利用したい」者に比べ有意に「情報漏洩」「守秘義務違反」「状況を十分に理解してもらえないのではないか」が多く,「負担が軽減する」「他者の意見が聞きたい」が少なかった。WEBによる臨床倫理の問題の相談の利用希望の有無に対するその回答理由の詳細は,現在テキストマイニングにより分析中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査は,2019年度までに予定通り終了した。
|
Strategy for Future Research Activity |
最終年度の2020年は,2018年度,2019年度の調査結果をを考察し,公表する予定である。
|
Causes of Carryover |
2019年度学会発表で予定であったが,新型コロナウィルス感染予防対策のため,2020年度に延期になった。今後,学会発表等で使用予定である。
|
Research Products
(6 results)