2020 Fiscal Year Annual Research Report
A study of the establishment of an organized clinical ethics consultation system for home-visit nursing
Project/Area Number |
18K10582
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
實金 栄 岡山県立大学, 保健福祉学部, 准教授 (50468295)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 かおり 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (70771070)
竹田 恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40265096)
小薮 智子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (70435345)
白岩 千恵子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (10755797) [Withdrawn]
山口 三重子 姫路大学, 看護学部, 教授 (90279018)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 訪問看護ステーション / 臨床倫理 / コンサルテーション / ファシリテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、訪問看護師を対象に倫理的問題に関連するストレスの測定尺度、ならびに訪問看護ステーション管理者を対象に臨床倫理ケースコンサルタント役割に伴うストレスの測定尺度を開発した。さらに訪問看護ステーション管理者の臨床倫理ケースコンサルタント役割に伴うストレスへの関連要因と、倫理的問題の解明・解決に向けた支援に対するニーズを検討した。 訪問看護師を対象に倫理的問題に関連するストレスは,一次因子を「ジレンマ」「曖昧さ」「職場環境によるよる制約」「周囲の人々に関連した制約」「制度や方針による制約」,二次因子を「倫理的問題に関連するストレス認知」とする5因子二次因子モデルの測定尺度が開発できた。 訪問看護ステーション管理者を対象に臨床倫理ケースコンサルタント役割に伴うストレスは,一次因子を「コンサルテーション運営の難しさ」と「コンサルタント役割に関する自己能力の不足」,二次因子を「臨床倫理ケースコンサルテーション役割ストレス(CECS)」とする2因子二次因子モデルの測定尺度が開発できた。 さらにCECSの短縮版(CECS-S)を用いて,臨床倫理ケースコンサルタント役割に伴うストレスへの関連要因を検討した。結果,倫理調整役割に伴うストレスには,看護基礎教育での倫理教育の有無,ガイドライン・指針等の知識の程度,倫理調整役割の必要性の認知,援助者の有無が関連していた。 臨床倫理ケースコンサルテーションを行う上で,訪問看護ステーション管理者が必要としている支援を検討した。結果,管理者は支援者として専門看護師や保健福祉医療制度の専門家をあげる者が多かった。また地域では経営主体の異なる多様な事業所,小規模な事業所も多いことから,オンラインでのコンサルテーションシステムが有効ではないかと考えられるが,守秘義務違反や情報漏洩,対面で会話できないことで正確に状況を判断してもらえるかとの心配の声がきかれた。
|
Research Products
(6 results)