2021 Fiscal Year Research-status Report
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18K10595
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
谷口 俊恵 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (20757455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
黒江 ゆり子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 特任教授 (40295712)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 薬物依存 / 家族 / 言いづらさ |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、違法薬物に依存する者の家族(親)3名にインタビューを実施した(ただし、新型コロナウイルス感染症蔓延による影響のため、インタビューは予定通り進んでいない)。インタビュー参加者はすべて依存症者の母親で、子の薬物の使用は「本人に言われて/警察が突然、家に来て」知るのだが、その事実を知る前と後とで子の様子に大きな変化がないにもかかわらず、それまでの日常生活が一変するような感覚を覚えていた。それは子が依存する薬物が違法なものであり、「犯罪」が家の中で起きてしまったことへの反応といえるものなのだが、そういったものを押し込めて、子の薬物の問題を周囲に知られないように「ふつう」を演じなければならないという苦しみを伴うものであった。また、「犯罪」であり、「警察に知られてはならない」という思っていても、切羽詰まって助けを求めた相談先は、医療機関ではなく「警察」であったことから、薬物依存症、殊に違法薬物への依存のとらえ方を象徴しているのではないかと考える。さらには、インタビュー参加者の語りには、子に薬物の問題があることを「親として」認めることへの抵抗があり、これが「言いづらさ」の根底にあることがうかがえる。 現在の進捗状況としては、インタビューデータの文字化を終え、分析の段階である。これらを丁寧に描き出すことにより、薬物依存症者の家族の抱く「言いづらさ」だけでなく、薬物依存症という疾患に対する家族の視点および家族支援のあり方を検討したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度も新型コロナウイルス感染症蔓延のため、予定していたインタビューがたびたびキャンセルされた。年度内に3名のインタビューをすることはできたものの、延期になっているインタビューもまだあり、新型コロナウイルス感染症が研究の進捗に大きな影響を及ぼしている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間をさらに1年延長し、未実施のインタビューを行う。それに並行し、すでに実施しているインタビューデータの分析を行う。また、データの分析においては、研究分担者らとの研修会を行う予定。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、インタビュー対象者へのアクセスが非常に困難となり、研究計画を修正せざるを得なくなったため。
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