2021 Fiscal Year Research-status Report
都市型準限界集落のソーシャルキャピタルコーディネーター育成プログラム開発と評価
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18K10597
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Research Institution | St. Mary's College |
Principal Investigator |
眞崎 直子 聖マリア学院大学, 看護学部, 教授 (40548369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹島 正 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 公共精神健康医療研究部, 客員研究員 (20300957)
三徳 和子 兵庫大学, 看護学部, 教授 (60351954)
松原 みゆき 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 准教授 (20412356)
古賀 聖典 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (40779683)
榮田 絹代 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 講師 (30758868)
今田 菜摘 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助手 (30803035)
池田 由宇子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助手 (70824879) [Withdrawn]
水馬 朋子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (30382378)
立森 久照 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (60342929)
田中 貴子 聖マリア学院大学, 看護学部, 助手 (30881081)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ソーシャルキャピタル / コーディネーター / 人材育成 / 都市型準限界集落 / 民生委員 / プログラム構築 / 介入後評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
都市型準限界集落における自助・互助の住民力を高めるため、一般住民を対象にソーシャルキャピタルコーディネーター(以下SCCとする)を育成するプログラムを開発・実施し、効果を検証する。すなわち、民生委員をサポートする互助・共助の住民支援とそれを推進する人材育成を明らかにする。今回は、プログラム実施後の状況を検討した。対象は、A市におけるSCC育成教室プログラム参加を呼びかけ、参加した20名である。(平均年齢71.45歳、男8名、女12名)研究期間は、2020年12月~2022年3月である。なお、倫理的配慮は、聖マリア学院大学研究倫理審査を受け、実施した。新型コロナウイルス感染症感染拡大により、1回目のプログラム実施後のフォローアップとして、2021年10月にフォローアップ事業を実施した。そこで、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、サロンでの活動、ソーシャルキャピタルコーディネーターとしての活動が制限されていること等情報交換を行い、プログラム後の評価を行った。サロンでの情報収集では、ボランティアや通所者の方々の様子、相談の中でコロナによって生活状況等について、活動の制限などを聞いた。血圧、健康づくりチェック表で実施した結果、34名の参加があった。その中で、参加者からの情報では、「緊急事態宣言中は何をすることもなく、体を動かす機会も減って気分の波があった」とのこと。サロンが再開されて「互いに声を掛け合って出てきている。」「周囲の声掛けなど、関わりやモチベーションの大切さを痛感した。」などの声が聞かれた。ボランティアの情報交換では、地域の防災対策における民生委員とソーシャルキャピタルコーディネーターの連携・協働が重要であるとの意見が出された。今後はその結果を学会等で広く報告し、コロナ後のサロン活動やソーシャルキャピタルコーディネーターの個々の活動への示唆を検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
都市型準限界集落における自助・互助の住民力を高めるため、一般住民を対象にソーシャルキャピタルコーディネーター(以下SCCとする)を育成するプログラムを開発・実施し、効果を検証する。すなわち、民生委員をサポートする互助・共助の住民支援とそれを推進する人材のニーズを明らかにする。第1段階地域包括支援センター保健師へのインタビュー、第2段階で民生委員ニーズ調査を行い、第3段階でプログラム構築を行い、第4段階のプログラム実施後の介入後の評価を検討している。対象は、A市におけるSCC育成教室プログラム参加を呼びかけ、参加した20名である。(平均年齢71.45歳、男8名、女12名)新型コロナウイルス感染症感染拡大により、会場の感染予防対策により、参加者数を20名に限定し、実施した。プログラム当日前後評価を終え、実施後評価を実施している。実施後の評価においては、2021年10月にフォローアップ事業を実施した。そこで、新型コロナウイルス感染症感染拡大により、サロンでの活動、ソーシャルキャピタルコーディネーターとしての活動が制限されていること等情報交換を行っている。今後はその結果を学会等で広く報告し、コロナ後のサロン活動やソーシャルキャピタルコーディネーターの個々の活動への示唆を検討していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
都市型準限界集落における自助・互助の住民力を高めるため、一般住民を対象にソーシャルキャピタルコーディネーター(以下SCCとする)を育成するプログラムを開発・実施し、効果を検証している。すなわち、民生委員をサポートする互助・共助の住民支援とそれを推進する人材のニーズを明らかにしている。第1段階から第4段階まで終了し、新型コロナウイルス感染症感染拡大によって新たな地域の課題が生まれており、それを対象地域関係者・住民およびSCCと共有し、今後の新たな活動方針・展開方法を考える。以上を踏まえ、学会発表・論文公表等最終報告に向けて取り組む予定である。新型コロナウイルス感染症感染拡大による対応策として、公表の時期や場が限られる点については、感染予防策を講じ、適切な時期に少人数、オンラインとの併用によるハイブリッド型報告会などで実施する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症感染拡大によって学会発表等が急遽オンラインでの開催と変更となったため、次年度使用額が生じたもの。今後の使用計画としては、研究協力地域への報告および学会発表のための旅費、経費、論文公表のための経費として使用する。
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