2018 Fiscal Year Research-status Report
精神担当保健師のための「同僚と10分で困難事例対応能力を向上させる業務モデル」
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18K10606
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
守田 孝恵 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00321860)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
越田 美穂子 富山県立大学, その他部局等, 教授 (30346639)
山田 小織 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (60369080)
磯村 聰子 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80437623)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | タイムスタディ / 保健師 / OJT / 時間量 / 教育 / 場面 |
Outline of Annual Research Achievements |
現任教育はOJT、Off-JT、自己啓発に分けられる。本研究ではOJTに着目した。プリセプターや管理者からの現任教育の現状は明らかにされているが、事務職をはじめとした他職種からの教育の現状は明らかにされていない。記録可能な最小単位で仕事の実態を可視化できるタイムスタディを用いることで、詳細な保健師のOJTの実態を明確にすることができると考えた。 <目的> 新任保健師の業務内容の可視化と、様々な職種とのかかわりの中で進められるOJTを明らかにすることである。研究デザインは、1分単位のタイムスタディ他計式連続観察法とし、3日間実施した。対象は、A市保健福祉部健康増進課新任保健師1名である。 <結果> 日によって教育場面の時間量にばらつきがあったが、「指導を受ける」「相談する」「報告する」「助言を受ける」は3日間を通して見られ、教育総時間は235分で業務総時間の16.3%を占めた。「会話」として観察される教育場面は「指導を受ける」「相談する」「報告する」「確認する」「助言を受ける」でこれらの教育総時間は176分であった。その他、「勉強会に参加する」が59分(25.1%)であった。1場面当たりの平均時間量は「指導を受ける」が2.5分、「相談する」が2.3分、「報告する」が1.9分、「確認する」が2.6分、「助言を受ける」が8.0分、「勉強会に参加する」が59.0分であった。1場面当たりの教育の時間は10分を満たしていないものがほとんどであり、10分以上の場面は「勉強会に参加する」のみであった。また、「先輩保健師」から教育を受ける機会が最も多く、74.8%を占めていた。「事務職」からは14.2%と3日間を通して教育を受ける機会があった。教育場面を作った人は、「新任保健師」が最も多く、64.8%を占めていた。「係長」50.0%、「プリセプター」23.7%、「その他」26.3%であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
OJT場面についてタイムスタディを実施し結果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
調査対象者を保健所の精神保健担当保健師をリクルートできるよう、情報収集を行う。
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Causes of Carryover |
タイムスタディの実施の一部が施設の都合にて本年度実施できず来年度実施となったため。
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