2020 Fiscal Year Research-status Report
介護予防へのモチベーション向上を目指した自立セルフモニタリングシステムの有用性
Project/Area Number |
18K10645
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
林 知里 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 教授 (50454666)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 介護予防 / モチベーション / セルフモニタリング |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者の医療・保健事業と介護事業の一体的な実施にむけた地域健康課題の分析を目的としたプロジェクトを兵庫県A市と共同で取り組んだ。国保データベース(KDB)を分析した結果、A市の健康課題として脂質異常症が明らかとなった(高齢者の健康課題の経時的変化に与える要因の検討(KDBデータ編)報告書,地域ケア開発研究所,2020年7月)。 また、A市に87か所ある「いきいき百歳体操」過去約10年間約3000名の参加者の体力測定データ、基本チェックリストのデータ分析からは、加齢による筋力低下や移動能力、運動機能の低下を抑制していたことが明らかとなった(高齢者の健康課題の経時的変化に与える要因の検討(いきいき百歳体操データ編)報告書,地域ケア開発研究所,2020年5月)。 さらに、リハビリテーションに特化したデイサービス利用者を対象に1年半で計5回の調査を実施し、生活空間の変化と加齢に伴って変化する身体的、精神的、認知的、社会的要因等との関係を調査した。その結果、同じ要支援・要介護高齢者であっても、独居高齢者の生活空間は同居家族のいる高齢者よりも広く保たれる一方で、過去1年間における転倒歴が有意に高かった。この結果は、BMCgeriatricsに掲載された。 セルフモニタリングシステムの有用性の検討について、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて一部変更したが、次年度に予算を繰り越すことができたため、引き続き実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響をうけて、今年度に予定していた内容を一部次年度に実施することとなったが、地域在住高齢者のデータ分析がスムーズに終了したため、2019年度内に報告書を作成し、A市に報告することができた。また、新しい知見を学術雑誌に論文掲載できた。
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Strategy for Future Research Activity |
予定していたセルフモニタリングシステムの有用性の検討について、新型コロナウイルス感染症拡大の影響をうけて一部変更したが、次年度に予算を繰り越すことができたため、引き続き実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、予定していた計画を一部中断したが、次年度に実施する予定である。
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Remarks |
高齢者の健康課題の経時的変化に影響を与える要因の検討~高齢者の医療・保健事業と介護事業の一体的な実施にむけた地域健康課題の分析~(KDBデータ編)については、WEB上には公開していない。
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Research Products
(5 results)