2023 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of an index of performance degradation of sports floors by impact degree experiments by sports event during sports practice
Project/Area Number |
18K10827
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
野川 春夫 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 客員教授 (70208312)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝田 隆 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ研究部, 主任研究員 (20254807)
工藤 康宏 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 教授 (30410864)
田中 登志雄 (柳谷登志雄) 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70329077)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 共用木製体育館 / 床板剥離 / スポーツフロア事故 / 瑕疵感知システム / 予防保全 / 管理劣化 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度上半期にiXs社が改良したフロアドクターer.2(以後、FDR-Ver.2と称す)を駆使し、瑕疵感知を約4倍スピードアップして撮影できるようになったのでFDR-Ver.2の瑕疵感知精度を確認するために、FDR-Ver.1と併用して共用体育館の木製床のデータ収集を継続的に行った。 コロナ禍の影響が残った2022年度の研究活動は、(i)AI機能搭載瑕疵感知システムに必要な画像データを蓄積するために築30年または改修8年間の公共体育館1カ所、中学校体育館3カ所、小学校体育館2カ所においてデータを収集した。2023年度は、築3年以内の大学体育館と連携研究者の関連企業が指定管理者となっている公共体育館を対象として瑕疵画像データの収集と感知度の確認を進めた。 (ii) AI機能搭載瑕疵感知システム開発を進めるために、類型化した瑕疵画像データをAIに学習させて感知した瑕疵データを収集、その瑕疵データの感知精度を明らかにするために木製床専門家によるダブルチェックを実施した。 (iii) 2023年3月から車椅子スポーツを受け入れる東京都パラスポーツトレーニングセンター(スポーツフロア全面改修直後)においてFDR-Ver.1およびFDR-Ver.2による床面撮影とデータ収集を実施した。 フロアドクターで撮影した木製床面は、瑕疵ヒートマップとして作成され、体育館フロアの正確な位置づけとなる損傷マップに落とし込まれる。また、床板剥離を引き起こすひび割れ(瑕疵)の形状も類型化できているが、木製床のより精度の高いAI教師データを構築することが、AI機能搭載瑕疵感知システム開発に喫金の課題であることが判明した。したがって、今後は瑕疵画像のさらなる収集が必要であり、本研究の最終目的は達成途中にあると言える。
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Research Products
(7 results)