2021 Fiscal Year Annual Research Report
Detailed pattern of physical activity/sedentary behavior and cognitive decline among older adults: a cohort study
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18K10829
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
菊池 宏幸 東京医科大学, 医学部, 講師 (90783142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 茂 東京医科大学, 医学部, 教授 (00349466)
村山 洋史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (00565137)
菖蒲川 由郷 新潟大学, 医歯学総合研究科, 特任教授 (30621198)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 疫学研究 / 身体活動パターン / 加速度計 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、2017年に新潟大学と十日町市が共同で実施する「十日町いきいき健康調査」に参加した新潟県十日町市在住の高齢者527人について、ベースライン時点の身体活動が、その後の認知機能に及ぼす影響を検討するものである。研究開始当初は2020年に追跡調査を行う予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により集合形式での調査実施が困難となり、翌2021年に調査内容を縮小して実施した。 2017年のベースライン調査に参加した527名のうち、2021年調査時点で28名が死亡または市外へ転居しており、499名が本調査対象者であった。最終的に、2021年調査には310名が参加した。研究終了時点ではデータクリーニングを継続しつつ、データ分析作業を実施しているところである。 本研究期間内では、2017年度のデータを用いて、詳細な身体活動パターンを曝露因子とした原著論文を複数執筆し、認知機能低下との関連が異なること(Amagasa et al,2020)、MRI画像所見との関連(Machida et al, in press)を明らかにし、さらにフレイル高齢者の身体活動パターンの特性(Kikuchi et al, 2021)等について明らかにした。これらの結果は、特に日常生活における低強度身体活動や座位行動が認知機能等に与える影響が大きい可能性を示唆している。 今後、2021年度の追跡調査データが確定した時点で、当初計画している身体活動パターンとMRIの変化との縦断的な解析を行う予定である。
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