2021 Fiscal Year Research-status Report
Low repetition high-impact resistance training is effective for increasing the bone strength of postmenopausal middle-aged women
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18K10943
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
加藤 尊 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (00329913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 剛範 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10410937)
寺島 徹 鈴鹿医療科学大学, 薬学部, 助教 (10449499)
今泉 佳宣 朝日大学, 保健医療学部, 教授 (00288391)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 2重エネルギーX線吸収法 / 骨塩量 / 骨密度 / 高強度レジスタンストレーニング / 腰椎 / 大腿骨近位端部 / 橈骨遠位端部 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年3月より予定していたスイミングスクールに定期的に通う、中高齢女性の測定を延期し、2021年3月にも予定していた測定は、コロナ感染患者が岐阜、三重両県にまたがり、また、愛知県での感染者数も非常に多く延期をせざるを得なかった。 MR画像を用いた筋の横断面積、皮下脂肪の横断面積分析、並びに2重エネルギーX線吸収法(DXA法)による腰椎、大腿骨近位端部、橈骨遠位端部の骨塩量、骨密度測定が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、測定医療機器が設置されている大学施設の使用が出来ない事、中高齢者の密を回避しながらの測定が困難であること、消毒含めた事前、事後のクリーニング方法の確立が出来ていないこと、などの理由により断念せざるを得なかった。 また最終年度であったが、継続して測定してきた、体力測定値、形態計測値、FMD値など含め、どれも測定の継続が困難となり、トレーニング効果を見るべく始めていたはずの実験計画であったが、初年度の測定から見直しを行い、研究計画自体の組みなおしをせざるを得ない状況となってきたとの認識をしている。 そもそも、スイミングスクールを定期的に通っていることが今回の実験参加者の条件でもあったのであるが、ある時期は完全にスイミングスクール自体が閉まってしまい、スイミングによるトレーニング自体が出来ていないという不測の事態になっている。 ヒトを対象としたトレーニング実験であり、そこに測定できない1年以上の期間が入ってしまうため、今後のコロナウイルス感染の度合いや、ワクチンなどの摂取状況も踏まえて、研究計画自体を練り直す必要もあると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大の猛威により、緊急事態宣言、蔓延防止対策など今まで経験のない状況に置かれている。いつからどのような条件、社会的な状況になった場合にヒトを対象としたトレーニング実験が出来るようになるのか、また、外部からの一般人が医療系大学の実験実習施設を使用することが許されるのか、など、現状では全く先が見えない状況である。どのような条件が揃ったら、測定が再開できるかなど明確なガイドラインなどがあれば良いが、全国的に見てもそのようなガイドラインが出ているという話も聞いてはいないため、どこかで始めてもらえればそのガイドラインに則った形で進めることが出来るのかもしれないと考えてはいる。 ヒトを対象としたトレーニング実験であり、スイミングスクールの営業もされない自粛期間など含め、実験全体を現在上手くコントロールできていないのが現状である。1年間のコントロール期間の後のトレーニング実験の導入など、研究計画自体の見直しを必要となっている。来年の2~3月に通常のDXA、MRI、FMDや身体組成を含む形態計測、体力測定の実施を予定しているという状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウイルス感染拡大状況によるところが非常に大きいのが実情である。これまで経験したことのない状況に直面し、研究を進めるために必要な条件整備が何であるのか、などあまりに不確定でわからないことが多いため、何らかの指針が出れば、それに沿った形で進めていけるのだと思う。しかし、現実問題としては大変に難しいところである。
そもそも、スイミングスクールに定期的に通う中高年女性を対象としたトレーニング実験であるため、中高齢者に対するワクチン接種状況などにも今後の進め方は大きな影響を受ける。しかし、2021年度として考えれば、毎年行ってきた測定時期が年度末、すなわち3月中旬であることからも、現状と比較すれば測定の可能性は遥かに高いのではないかと前向きにとらえている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、DXA、MRI、体力測定、身体組成、FMDなどの撮影、測定機器のある医療施設の使用が実質上できないことになり、トレーニング実験であり、トレーニングを実施している施設の閉鎖期間などで、2021年度の測定自体が困難であった。2022年度は、再度1年間の猶予を一応持っているため、2023年3月までにコロナ事情がどこまで改善されているかにもよるが、およそ2年間空いてしまった測定期間があるため、コントロール期間からスタートをする、もしくはディトレーニングとしてあらたな骨強度の変化を観察する期間としたい。
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Research Products
(2 results)