2022 Fiscal Year Annual Research Report
Sarcopenia and inflammatory biomarker in endstage kidney disease
Project/Area Number |
18K11010
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
宮本 哲 産業医科大学, 大学病院, 准教授 (30611305)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻ノ沢 泰司 産業医科大学, 医学部, 講師 (20596720)
尾辻 豊 産業医科大学, 医学部, 教授 (30264427)
田村 雅仁 産業医科大学, 大学病院, 非常勤医師 (40330980)
園田 信成 産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (90299610)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | サルコペニア / 慢性炎症 / 維持血液透析 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科で血液透析導入時に栄養評価が可能であった33例を対象とし、各種身体測定、体組成分析、採血を施行し、サルコペニアの有無、GLIM基準による低栄養の判定、MIS・GNRI・CONUTのスコアリングによる栄養リスクスクリーニングを行った。うち8名につき採取した血清サンプルの炎症関連蛋白120項目について、その濃度を蛋白アレイ法Human Cytokine Array C1000 (Raybiotech)を用いて半定量を行い、栄養評価項目・サルコペニアの有無と関連がある蛋白があるかを検討した。【結果】27.9%にサルコペニアを認め、6%が重症に相当した。39%にGLIM基準による低栄養状態を認め、12%がステージ2(重度)に相当した。サルコペニアの有無あるいはGLIM基準による低栄養の有無で層別化すると、血清アルブミンや脂質、MIS・GNRI・CONUTなどの栄養スコアリングには有意差を認めなかったが、糖尿病の有病率はサルコペニア群・低栄養群で有意に多かった。現在までに施行した蛋白アレイによる検討ではサルコペニアと関連がある炎症関連蛋白は同定できていない。 【結論】透析導入時3割がサルコペニア、4割が低栄養であった。Alb・GNRI・CONUTはサルコペニアやGLIM基準で評価した低栄養の良い指標とはならなかった。現時点でサルコペニアと関連のある炎症蛋白は同定できていないが、今後さらなる解析を行う。
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Research Products
(1 results)