2018 Fiscal Year Research-status Report
A Model of Destination Management/Marketing Organization in Place Branding
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18K11854
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
徳山 美津恵 関西大学, 総合情報学部, 教授 (80363951)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長尾 雅信 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (50467065)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | DMO / デスティネーション・ブランディング / 日本版DMO / 観光圏 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、デスティネーション・ブランディングという視点から海外DMOの先端事例を研究し、日本版DMOモデルを構築することを目的としている。初年度である2018年度はデスティネーション・ブランディングにおける文献レビューを行なった上で、先端的なDMOであるハワイ・ツーリズム・オーソリティを対象とした調査を予定していたが、予定していた時期に関西圏において災害が続いたことから、国内でのDMO組織に関する調査に専念することになった。 2018年度は、デスティネーション・ブランディングの中でも特にマネジメント・モデルを中心としたレビューを行なった上で、国内の先端的なDMOとして、徳島県にある「にし阿波観光圏」を中心にフィールドワークとインタビュー調査を行なった。この地域は観光資源が限られている中で、秘境を軸としたブランディングと共に、インバウンドを対象としたマーケティングを行い着実に成果を出している地域である。同地域のDMO組織である一般社団法人そらの郷へのインタビューを軸としたフィールドワークを行い、その成果については論文にまとめ、学会で報告することができた。本調査では、DMO組織が小規模ながらも広域でのDMO活動ということに関して、様々な知見を得ることができた。 こうした活動と共に、プレイス・ブランディングに関する研究組織を立ち上げるため、日本マーケティング学会においてリサーチプロジェクトの申請を行った。リサーチプロジェクトの立ち上げにより、更に国内に関しては効率的に事例収集を行う予定である。それと共に、ハワイ・ツーリズム・オーソリティに関しては2019年度の調査に向けた準備を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
関西圏での地震や大規模台風などにより予定していた時期にハワイでの調査ができなかったため、海外での調査を当初の計画より遅らせることにした。そのため、やや遅れていると判断した。ただし、次年度に調査を延期したハワイ・ツーリズム・オーソリティの事前情報の収集などを行うことができたと共に、国内の先端事例であるDMOの調査を行うことができたため、次年度は計画通りに進むと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に予定していたハワイ・ツーリズム・オーソリティの調査は、2019年8月に行う方向で準備を進めている。それと同時に、初年度に調査を実施した日本版DMO組織の一般社団法人そらの郷でのヒアリングから、同じく先端事例としての一般社団法人雪国観光圏の情報を得たため、新たな調査対象として雪国観光圏を追加することとした。こちらに関しても2019年度中に調査を行う予定である。また、日本マーケティング学会のリサーチプロジェクトに申請したことにより、学会における研究組織の母体を作ることができたため、もう一つの目的であるDMO関係者とのネットワークの構築を目指していく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、災害を理由とした海外調査の延期である。 初年度である2018年に予定していたハワイ・ツーリズム・オーソリティへの調査は次年度である2019年度8月に行う予定である。2019年度はその他に国内の先進事例として、引き続きにし阿波観光圏と雪国観光圏を調査する予定である。2019年度に予定していたスイスに関しては、2018年度の事前調査によりニュージーランドのDMOの取り組みへの変更を検討している。調査時期に関しても、2020年3月もしくは2020年8月に延期する。国内調査に関しては、せとうち観光圏を中心に調査を進めていく。
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Research Products
(3 results)