2022 Fiscal Year Annual Research Report
Cataloging and generalization of photo-reading methods for a collection of photographs taken in Tokyo during the Occupation located in the U.S.
Project/Area Number |
18K11999
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
佐藤 洋一 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (10277832)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 写真 / アーカイブ / 占領期 / カラー写真 / 撮影地点同定 / ヴァナキュラー写真 |
Outline of Annual Research Achievements |
助成期間中に行った調査は多岐に渡り、その蓄積から今後もさらに研究を継続させていく。本年度の成果としては、一般向けの書籍(佐藤洋一・衣川太一『占領期カラー写真を読む オキュパイド・ジャパンの色』岩波書店、2023)を刊行することができたこと、京都での写真展を再度開催して、その図録(『続・戦後京都の色はアメリカにあった!』小さ子社、2023)も上梓することができたことが大きい。これにより一般の方々の反響もあり、この二冊の上梓以降、全国各地から問い合わせも相次いでいる。このように占領期写真の認知をさらに広めることができたと考えている。 研究期間全体を通じては、国内と米国で広範囲に渡り、重点的な調査を行うことができたために、占領期日本でアメリカ人および米軍によって撮影された写真の全体構成を把握し、伝えることができた。収集した資料の整理はまだまだ続くが、その過程でいくつもの論考を発表することができ、研究上の課題はもちろんのこと、我が国におけるアメリカに所蔵されている写真資料をどのように扱っていけばいいのかという、今後取り組むべきアーカイブ論的な課題も明らかになってきた。本研究の過程で知己を得た国内各地の収集家、研究者、郷土史愛好家の方々との人的なつながりを得られたので、こうしたネットワークを元に各地での調査・収集・収蔵・展示・成果発表の活動とその場を整備し、内発的にリサーチ活動が続けられるような基盤づくりに尽力していく所存である。
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Research Products
(3 results)