2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K12004
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
水本 有香 神戸学院大学, 現代社会学部, 准教授 (00735053)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 災害資料 / アーカイブ |
Outline of Annual Research Achievements |
国内の事例として,8年前の2011年に発生した東日本大震災は,過去の災害資料から日本列島が地震・津波をはじめとした様々な災害の多発地帯であることが明らかになった。一方で,日本には災害が多発する故に,過去の災害における様々な痕跡や,先人達の記録が数多く残されていることが分かった。さらに,東日本大震災により大規模自然災害と福島第一原子力発電所事故という未曽有の自然災害と人災によって郷里を奪われた福島県双葉郡浪江町請戸地域の人々が,自分たちの歴史を遺すために研究者と協力しながら本を執筆した。同町は,津波災害・原子力災害によって奪われた地域であるが,「地域の記憶」を後世へ引き継ぐプロジェクトが行われている状況について情報収集を実施した。海外の事例については、1755年、ポルトガルの首都リスボンにおいて発生した大地震(リスボン地震)および津波によって,作成された自然災害に関するアーカイブの所在について調査した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
災害が多発する国内外において,自然災害アーカイブを含めた歴史的・思想的・地域的な災害の捉え方の検証に必要な情報収集を実施することが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
先進国だけではなく,開発途上国の自然災害アーカイブ優良事例の検証を通じて,多様な主体が,特定の災害に備えるだけではなく,多元的,多面的な対策を行うことができる自然災害に関するアーカイブの枠組みを明らかにする。
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Causes of Carryover |
2018年度に,1995年に発生した阪神・淡路大震災の災害アーカイブの分析を行い,その結果を基に災害アーカイブの枠組みを検証する予定であったが,次年度は,震災発生から25年を迎える。災害アーカイブに対する研究会,シンポジウム等が実施されるため,計画を変更し,未使用額が生じた。 このため,阪神・淡路大震災の災害アーカイブの検証を次年度に行うこととし,未使用額はその経費に充てることとしたい。
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