2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K12015
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山田 祐樹 九州大学, 基幹教育院, 准教授 (60637700)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 認知心理学 / 感情 / 身体性 / オンライン調査 / 嫌悪感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では嫌悪感の諸相を明らかにすることを目的としている。2020年度は,昆虫食に関する実験をFrontiers in Nutrition誌にて報告した(Qian &Yamada, 2020)。この研究は食品への嫌悪感と細菌への印象との関係性を検討した。また,Royal Society Open Science誌では感染関連行動への防止的メッセージの効果についての検討結果を報告した (Yonemitsu et al., 2020)。その他,複数の雑誌でコロナ禍における心理学的研究結果を報告した。それと加えてオープンサイエンス・研究公正関連の研究も進め,Liu, Yang, & Yamada (2020)では不正が生じる環境要因をregistered reportとして探索し,Cognitive Research誌にて報告した。あるいは,130名の国際的コラボレーションによって全世界17万人から得られたデータについてもデータ記述子としてScientific Data誌に報告した (Yamada et al., 2021)。あるいは学術出版に関しても議論を多く行い (Yamada, 2020, 2021),事前登録制度の入門編的論文も出版した (長谷川ほか,印刷中)。上述のように,コロナ禍において実験実施や海外での現地調査は困難になったものの,その中で可能なことを随時行った。嫌悪感は新型コロナウイルス感染症とも関係しているため比較的当初の研究目的と合致した研究を行うことができたが,2020年にできなかったことは次年度でぜひとも検討したい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により,現地調査をほぼ行うことができなかった。この調査は本研究の中でも大きな部分をなすものであるため,計画以上に進展しているとは言えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は既に中国国内に滞在している共同研究者とともに,可能な限り現地データの取得を目指す。それと同時に,従来のようなオンライン調査や実験室,オープンサイエンスや研究校正関連の研究も進めていく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により現地調査研究がほとんどできなかったため,旅費が使用されなかった。よって次年度使用額は旅費に充てる予定である。
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Research Products
(23 results)
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[Book] 心理学概論2020
Author(s)
山口 裕幸、中村 奈良江
Total Pages
304
Publisher
サイエンス社
ISBN
978-4781914800