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2021 Fiscal Year Research-status Report

A Study of Sherman Lee: Collecting Asian Art in America

Research Project

Project/Area Number 18K12265
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

五十嵐 潤美  岡山大学, 全学教育・学生支援機構, 講師 (90711622)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywordsシャーマン・リー
Outline of Annual Research Achievements

令和2年度はコロナ禍で海外調査ができなかったため、令和3年度は海外調査に行く機会をうかがっていたが、コロナ禍が収束することはなく、結局海外調査は不可能となった。そのため、当初計画していた米国オハイオ州での調査は断念せざるを得なかった。シャーマン・リーが長年活動拠点としたクリーブランド美術館を訪ねて、アーカイブ調査で新資料の発掘することができなかったことは大変残念である。研究期間を令和4年度まで1年延長し、海外調査の可能性を探ることとした。

海外調査の代替計画である国内調査は、前年度から本格的に始めたGHQ/SCAP文書の電子化作業を中心に行った。GHQ/SCAP文書は占領軍の記録文書だが、シャーマン・リーが所属していたCollection, Arts, and Monuments Division (A&M) の文書、特にリーの在籍期間中のものを、国立国会図書館から取り寄せた。マイクロフィッシュ化されているこの文書を、高性能スキャナーで読み取り、拡大して解読する作業を中心に進めた。コロナ禍で補助人員を雇用することができないため、スキャンには時間がかかったが、一通り終了し、解読も進んでいる。

当初は、GHQ/SCAP文書を読むことによって、共にA&Mに勤務したアメリカの若手アジア美術研究者たちの人脈と、戦後の本国での美術館活動との関係を明らかにすることができると考えていたが、読み進めるうちに、それに加えて、日本の官僚(文部省)や美術史家、美術品所蔵家らとの関係なども具体的に読み取れた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当研究はアメリカの美術館等のアーカイブ調査を中心に計画したものであったが、コロナ禍の影響で予定していた調査は不可能となった。また、第二の計画として当初から予定していたGHQ/SCAP文書の解読に移行したが、人員不足のため資料の電子化に時間がかかった。

Strategy for Future Research Activity

まだ海外調査の可能性も捨てきれないが、コロナの状況によっては全く不可能となることも考え、令和4年度はGHQ/SCAP文書の解読を中心に進める。当初予定していたアメリカの専門家との人脈、活動に加え、日本の専門家、官僚、コレクター、美術商との繋がりまで視点を広げる。最終年度は、解読した資料に注釈を加えて公表することを目的とする。

Causes of Carryover

コロナ禍の影響で、計画していた海外調査ができなかったため。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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