2019 Fiscal Year Annual Research Report
Syntactic bootstrapping with null arguments in Japanese
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18K12357
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| Research Institution | Tokyo University of Science |
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Principal Investigator |
折田 奈甫 東京理科大学, 理工学部教養, 講師 (70781459)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | 心理言語学 / 言語獲得 / 計算心理言語学 / 統語的ブートストラッピング / 絵本 / 動詞 / 日本語 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、項や格助詞の省略が頻繁な日本語における統語的手がかりを用いた動詞の意味の学習に焦点を当て、日本語絵本述語項構造コーパスの構築、このコーパスの分析、そして計算機モデルを用いたシミュレーションを行った。2年間の研究期間で主要な目標は概ね達成できた。特に、(i)絵本テキストに対して丁寧に述語項構造をアノテーションしたこれまでにないコーパスを構築したこと、(ii)絵本は子ども向け発話とは異なる量と質の情報を含むことを定量的に示したこと、(iii)日本語の動詞の意味クラスの学習においてどのような情報が役立つかを定量的に検証したこと、の三点が顕著な成果であると考える。(i)と(ii)については、分野では最高レベルの国際学会（Annual meeting of the Cognitive Science Society, Boston University Conference on Language Development）で発表し、(iii)については情報処理学会自然言語処理研究会にて招待公演の一部として発表をした。認知科学、発達言語学、そして自然言語処理という様々な分野の学会で本研究を発表する機会が得られた。(i)と(ii)の内容については、2020年のProceedings of 44th Boston University Conference on Language Developmentに掲載されている。(iii)については現在追加の分析とシミュレーションを行なっており、論文誌投稿を目指している。
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