2018 Fiscal Year Research-status Report
How does pinyin contribute to interactive communication in Mandarin Chinese?: A study from lexicon to sentences
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18K12448
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
張 セイイ 名古屋大学, 人文学研究科, 助教 (60791332)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 声調知覚 / 語彙産出 / 韻律理解 / 中日漢字語の音韻的類似性 / 第2言語習得 / 相互コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度では,(1)音声理解における中日漢語の音韻的類似性の影響,(2)音節・語レベルの知覚・産出におけるピンイン知識の貢献度,(3)語彙力,聴解力,ピンイン,音韻的類似性がコミュニケーション理解に及ぼす影響という3つの課題をめぐり,相互コミュニケーションにおける習得要因の関係を検討した。そのため,2017年10月~2018年度の前期では,課題(1)について,2058語の中日同形語の2字漢字語客観的音韻類似性を計算し,「2字漢字語の日韓中越データベース」における指標として音韻類似性を加えた。その後,中国人日本語学習者60名を対象に,(1)日本語の語彙能力テストおよび(2)日本語の2字漢字語の語彙性判断実験を行い,日本語の語彙性判断における日中2字漢字語の客観的音韻類似性を検証した。さらに,日本人中国語学習経験者と非経験者,合計107名を対象に,100語の中日2字漢字同形語の主観的音韻類似性判断の実験を行い,中日同形語の2字漢字語客観的音韻類似性判断との相関を検討した。2018年度の後期からは,課題(2)と(3)について,以下のように多様な実験およびテストを実施した。42名の日本人中国語学習者に対して,中国語の(1)2音節の声調組み合わせ弁別実験,(2)2字漢字語の語彙命名課題(中国語の語彙産出),(3)韻律理解実験,および2種類の中国語能力テスト(聴解テストおよび語彙テスト)を実施し,学習者による文における韻律的情報の理解の背景諸要因および特徴を考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年度では,3つの課題を検証するための実験および調査をすべて遂行した。今はこれらの結果を学会で発表した後,論文に執筆し,学会誌に投稿する準備をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在,3つの研究課題を行った研究結果をまとめて論文を執筆している。今後は,これらの研究結果に踏まえた上で,学習者による中国語の文における韻律的理解を検討し,さらに,母語の日本語の韻律的理解と比較したいと考えている。最終的に,語から文への日中両言語の韻律による言語処理を比較することで,日中相互的言語の影響における韻律理解のメカニズムを解明する。
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Research Products
(7 results)