2021 Fiscal Year Research-status Report
Archaeological researches on the end of Angkor dynasty and transformation of ceramic demands
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18K12561
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Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
佐藤 由似 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 企画調整部, 専門職 (70789734)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ポスト・アンコール / 王都 / ロンヴェーク |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はカンボジア中でも衰退の時代と考えられてきたアンコール王朝末期からポスト・アンコール期にかけての王都出土遺物の調査をもとに、当時の社会・経済・宗教的変容について検討を試みるものである。 16世紀カンボジア王都ロンヴェーク出土漆付着土器の調査を進展させるため、国内で対象遺物についての分析方法について検討を進めることとした。国内で出土漆分析の専門家とロンヴェーク出土漆付着土器の調査の方針について具体的な議論を進めた。いわゆる南蛮貿易以降、近世日本は東南アジア諸国から漆を大量に輸入しており、今回のロンヴェーク出土漆の分析が当該期カンボジアと日本の漆取引解明にも寄与する可能性が明らかとなった。 新型コロナウィルスの影響により、昨年度は調査予定地であるカンボジア現地へ渡航することができなかったため、研究を完了させることができず、今年度への延長を申請した。新型コロナウィルスの状況が改善次第、現地へ渡航する予定であったが、今年度もカンボジアでの現地調査はすることができなかった。そのため来年度へと再延長を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスのため、昨年度から延長を申請したが、今年度もコロナ禍が収束せず、現地カンボジアへ渡航することができなかった。そのため、本研究課題に関する調査研究が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度コロナ禍のため延長申請をおこない、今年度が最終年度の予定であったが、コロナ禍のため来年度へと再延長することとなった。今後、現地への渡航が可能となれば現地調査をおこない、またそれが困難な際は国内で遂行可能な調査をおこなう予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、今年度予定していた調査を完了することができなかった。そのため、次年度に再延長し、現地カンボジアまたは国内での調査を遂行し、助成金を使用する予定である。
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[Journal Article] Angkorian Khmer stoneware: production and provenance2021
Author(s)
Grave Peter、Kealhofer Lisa、Stark Miriam T.、Ea Darith、Chhay Rachna、Marsh Ben、Phon Kaseka、Sugiyama Hiroshi、Tabata Yukitsugu、Sato Yuni、Keo Sovannara Sok、Chhay Visoth、Veerawan Sutee
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Journal Title
Journal of Archaeological Science: Reports
Volume: 40
Pages: 103231~103231
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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