2021 Fiscal Year Research-status Report
新興民主主義国家インドネシアにおける排他的イスラーム勢力の台頭
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18K12702
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
茅根 由佳 筑波大学, 人文社会系, 助教 (70772804)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インドネシア / イスラーム / イデオロギー / 宗教的少数派 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新興民主主義国家インドネシアにおける排他的勢力台頭の要因とその影響力拡大の戦略を解明することを目的としている。 2021年度は、国際学会での発表(1件)と単著論文(英語1)を発表した。 学会発表および単著論文では、独立以降のインドネシアにおけるイスラーム主義の系譜を追い、いかなる思想によって宗教的少数派に対する排他的言説が形成されてきたのか、その歴史的プロセスを検討した。具体的には、独立後のイスラーム政党マシュミ党からその後継組織であるインドネシア・イスラーム・ダアワ協会(DDII)、そして今日のイスラーム主義勢力に至る思想的変化を分析した。本分析により、イスラーム主義者の少数派に対する姿勢を検討するにあたっては政権との関係が重要な鍵となることが明らかになった。この着想をもとに、インドネシアにおけるイスラーム主義のイデオロギーについて考察を深めるため現在単著本の執筆を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の研究成果を出版することができた一方で、コロナ禍により計画していた現地調査を中止せざるを得なかった。国内の図書館、インターネットや手持ちの資 料を用いて研究を進めているが、一次資料の収集が不十分である。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度も現地への渡航が困難である場合は、Zoomなどを用いたインタビュー調査や現地資料の取り寄せなどによって情報収集を進め、最終年度の成果を取りまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、現地調査のための渡航ができなかったため。未使用額は情報収集に充てる予定である。現地調査を予定しているが、引き続き渡航が困難な場合にはzoomを通じたインタビュー調査や現地からの一次資料の取り寄せなどを通じて、国内を拠点にして情報収集を行うための費用に充てる。
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Research Products
(2 results)