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2019 Fiscal Year Research-status Report

マテリアルフローコスト会計の普及施策に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18K12911
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

天王寺谷 達将  岡山大学, 社会文化科学研究科, 講師 (60709773)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsマテリアルフローコスト会計 / 普及 / 継続利用
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、日本におけるマテリアルフローコスト会計(Material Flow Cost Accounting; MFCA)普及プロセスの理解を深めるための研究を、継続利用の障害となる要因に焦点を当てて行い、MFCAの継続を促すための有効な施策について考察した。継続利用の障害となる要因を把握するために、MFCAを導入した経験のある企業22社のデータを利用して実態を把握した。継続利用の障害を示す変数は、MFCAの設計について、「相対的優位性」、「適合性」、「複雑性」、「評価可能性」、「観察可能性」を、また他の変数として、「製造現場の抵抗」、「MFCA活動に対する予算の不足」、「人事異動によるノウハウの断絶」を採用した。22社をMFCAの継続経験の有無から9社と13社に分けて傾向を見たところ、継続未経験企業の方が継続経験企業よりも、継続利用の障害を示す全ての変数に対して問題であると認識していた(統計的には有意な結果は得られなかった)。また、MFCAの継続未経験企業は、「評価可能性」、「観察可能性」、「複雑性」、また「ノウハウの断絶」を相対的に問題であると認識していた。MFCAの継続を促すための有効な施策の考察は、MFCAの継続未経験企業で最も問題であると認識された「評価可能性」と「ノウハウの断絶」に焦点を当てて行い、「評価可能性」を高めるという観点からは、MFCAの縦展開横展開をした企業の事例を開示、説明する重要性を、「ノウハウの断絶」の観点からは、MFCAへ従業員をコミットメントさせるための方法、MFCAを知識創造ツールとして作動させるための方法についての議論の必要性を強調した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

継続利用も視野に入れたMFCAの普及モデルを構築するための重要な知見を得ることができた。

Strategy for Future Research Activity

今年度は、普及の帰結までを枠組みにいれたモデルの構築を目指したいと考えている。

Causes of Carryover

今年度は、海外の実態調査ができなかったため。次年度は、コロナ禍で不確実性は高いが、収束次第、海外の実態調査を行いたいと予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] How does material flow cost accounting continue in practice?: the effective policy from a questionnaire survey2019

    • Author(s)
      T.Tennojiya, A. Higashida, H. Kitada and J. Kim
    • Journal Title

      Japanese Management and International Studies

      Volume: 16 Pages: 81-94

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2021-01-27  

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