2022 Fiscal Year Annual Research Report
The Relationship between Early Childhood Education and Care Teachers' Cognition and Childcare Practices for Externalizing Problems of Children
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18K13134
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Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
濱田 祥子 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (20638358)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保育者 / 原因帰属 / 気になる子ども / 外在化問題 / 省察 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,攻撃性や多動性などの外在化問題への保育者による対応が,外在化問題に対する評価,背景要因の推定及び保育方法,保育経験年数とどのように関連するのかを定量的に検討した。予備調査では,自由記述回答のカテゴリーに基づいて背景要因の推定と対応を測定する項目を作成した。本調査では,予備調査で作成した項目を用いて,インターネット調査会社を通して全国の保育者を対象にアンケート調査を実施した。628名の回答を分析した結果,評価と対応の関連については,責任性が様々な対応の生起に影響することが示された。背景要因の推定と対応の関連については,背景要因に保育を推定することは不適切な対応を除く多様な対応と関連することが分かった。また,子どもに関する要因や家庭に関する要因の推定は不適切な対応との関連が示された。これらの結果から,不適切な対応をもたらすのは,背景要因に子どもや家庭を推定して保育を推定しない「自分に都合のよい帰属」であることが示唆された。保育方法に関しては,まとまりが高い保育は外在化問題に対する負担感があり,不適切な対応と直接的に関連した。一方,個別性が高い保育は行動を問題視しつつも対応が可能であると考え,背景要因に保育を推定し,不適切な対応を除く全ての対応と関連することが明らかとなった。最後に,保育経験年数と外在化問題に対する認知や対応との関連は,保育方法と比べて相対的に低い関連であることが示された。
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Research Products
(3 results)