2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K13196
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
嶋内 佐絵 東京都立大学, 国際センター, 准教授 (80727107)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 学士課程教育 / 国際化 / 学際化 / 英語プログラム / ユニバーシティカレッジ / 比較教育 / オランダ / 韓国 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における国際的で学際的な学士課程プログラムに関する研究成果を書籍の1チャプターとして準備し、2022年6月に刊行予定である。また韓国およびオランダにおける国際的で学際的な学士課程教育プログラムに関する研究調査をまとめたものの内容をアップデートした上で修正を加え、章執筆と本の編集作業を行った(編著書として2022年6月に刊行予定)。訪問調査自体は2019年のコロナ流行前に行ったものだが、研究会や文献調査を通じて分析やデータの補強を行い、また書籍の編集作業を通して共著者と議論を重ね、学士課程教育をグローバルスタディーズの枠組みで分析するという視点で、韓国・日本・オランダの比較検討を行った。成果物は2022年度の実績として発表予定である。また本研究と関連し、国際的な大学教育プログラムにおける教員のオートエスノグラフィーとして、Yusuke Sakurai, Sae Shimauchi, Yukiko Shimmi, Yuki Amaki, Shingo Hanada & Dely Lazarte Elliot (2021) Competing meanings of international experiences for early-career researchers: a collaborative autoethnographic approach, Higher Education Research & Development, DOI: 10.1080/07294360.2021.2014410 を刊行した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで当初の比較検討国の4カ国のうち日本・韓国・オランダの高等教育の国際性・学際性に関する研究調査と分析、成果発表(刊行準備中のものも含む)を終えており、概ね順調である。残りの一国(タイ)に関しては、COVID19の影響で訪問調査がかなわなかったこと、またコネクションが十分出なかったことかオンライン調査での遂行が難しかったため、現在文献調査を進めている。COVIDの状況を鑑み、渡航しての調査が可能かを検討しつつ、8月もしくは9月の訪問調査を予定している。
|
Strategy for Future Research Activity |
2021年度までに日本・韓国・オランダの研究調査と分析、成果発表(刊行準備中のものも含む)を終え、当初の比較検討国の一つであるタイに関して文献調査を進めている。渡航しての調査が可能かを検討しつつ、8月もしくは9月の訪問調査を予定している。文献調査では、特にタイ高等教育の国際化に関する政策の流れと高等教育機関の国際化対応・戦略をまとめ、ケーススタディーを行える機関を検討する。研究調査では教職員へのインタビューを通じて、これまでの研究で明らかにしてきた「国際化」の二面性という分析視座を踏まえ、タイ高等教育機関における「国際化」がどのような理念によって成り立っているのかをの批判的分析を行う。さらに、国際的で学際的なプログラムを提供している大学学部に焦点をあて、それらのカリキュラム分析とそこで学ぶ国内学生・留学生へのインタビューを通し、スキルや能力の獲得や卒業後を含めた活動において、学びの国際性や学際性がどのような意味を持っているのかを分析する予定である。
|
Causes of Carryover |
2021年度COVID19の影響で旅費の使用が0だったため、2022年度の使用額として計上した。
|
Research Products
(1 results)