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2021 Fiscal Year Annual Research Report

Tracking hand-movement as a new implicit measure

Research Project

Project/Area Number 18K13269
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

川上 直秋  筑波大学, 人間系, 准教授 (80633289)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywordsマウストラッカー / 評価的プライミング
Outline of Annual Research Achievements

最終年度においては、マウストラッカーを用いた処理分離型の潜在指標に関して、その他の測定方法との違いから実験的検討を重ねた。特に、潜在指標を用いることの利点の一つとして、これまでの自己報告による顕在指標では測定が困難であった明確な自覚的感情価を持たない態度対象であっても、非言語的測定をベースとする潜在指標によってその態度の測定が可能であるという点がある。つまり、自己報告によってある対象への態度を測定しようとする場合、その態度強度が一定の閾値を超えることで初めて自覚的な態度として検出される。一方、潜在指標の場合、間接的な測定方法であるため、必ずしも自覚的な態度を有していない場合であっても、自動的反応として検出可能である。こういった潜在指標の持つ特長を踏まえ、本年度は、マンガの背景線という線や点の特定の組み合わせパターンから生じる繊細な感情価を測定する試みを実施した。実験はプライミング手続きに則り、4つ実施した。いずれの実験においても、プライムとしてポジティブかネガティブな感情価を持つと想定される背景線を200ms呈示した後、ターゲットとして感情価が明確な刺激(例えば「楽しい」「悲しい」)を呈示した。参加者へは、そのターゲット刺激がポジティブかネガティブかの判断を求めた。その際、マウストラッカーと比較するため、評価的プライミングと併用した。一連の実験の結果、従来の潜在指標として使用した評価的プライミングにおいて、プライムとターゲットの感情価が一致する場合の方が反応時間が速いという効果が見られた。同様にマウストラッカーを用いた場合においても、一致した場合の方が初動時間が短かった。さらに、マウス軌跡(AUC)も一致の場合の方が小さく、マウストラッカーの主要指標においても自動的な反応を捉えることに成功した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マンガの背景表現による自動的感情反応2021

    • Author(s)
      川上直秋
    • Organizer
      日本心理学会大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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