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2021 Fiscal Year Research-status Report

現代農村における知識創造理論の構築に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18K14547
Research InstitutionTottori University of Environmental Studies

Principal Investigator

山口 創  公立鳥取環境大学, 環境学部, 講師 (10709281)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywordsナレッジマネジメント / 自然資源保全 / 人材確保
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、昨年度に引き続き農村地域における自然保全活動を事例に、知識管理活動を担うナレッジリーダーの確保の仕組みを明らかにすることを目的に取り組んだ。鳥取県西部の伯耆大山の頂上保全活動に取り組む「大山の頂上を保護する会」(保護する会)、兵庫県美方郡新温泉町の上山高原の保全活動に取り組む「NPO法人上山高原エコミュージアム」(上山エコ)を事例に取り上げインタビュー調査をおこなった。
調査の結果、第一に自然保全活動を担う人材確保に関して、「保護する会」では自然保全に関わる行政機関や民間組織、地元自治会が組織単位で加入し会員組織のなかから担い手を確保する仕組みが整えられていた。一方、「上山エコ」では個人単位で参加する仕組みとなっており、基本的には上山地区の住民が参加していた。第二に、自然保全活動の計画策定や手法改善といった知識管理活動を主導するナレッジリーダーの確保の仕組みに関して、「保護する会」では、育苗活動や保全作業といった各活動領域に対して専門知識を有する組織が会員となっており、その組織からナレッジリーダーを輩出する仕組みとなっていた。「上山エコ」では、保全作業に代表される現場知が重視される活動では、保全活動の場が実践コミュニティとして機能し、活動参加を通してナレッジリーダーとしての能力が育成される仕組みとなっていると考えられた。また、植生調査など学術的な専門知識が重視される活動では、保全活動のように現場での活動を通して育成されず地区外から専門知識を有する人材が確保されていた。以上のように、自然保全活動におけるナレッジリーダーを確保する仕組みは、人材確保の方法や活動内容の特性により異なることが考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナの感染状況を鑑み、県内外で実施予定であったフィールド調査を大幅に縮小したため、計画に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

コロナ感染拡大による調査中断リスクの低い県内での調査を中心に進める予定である。

Causes of Carryover

フィールド調査を計画通り遂行できなかったため使用計画に変更が生じている。次年度では、計画変更により調査を遂行できる目処が立っており、主に調査旅費に充当する計画を立てている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 大山頂上の自然保全活動における人材確保の実態と課題に関する一考察2021

    • Author(s)
      陣内 綾、山口 創
    • Journal Title

      環境情報科学論文集

      Volume: ceis35 Pages: 292~297

    • DOI

      10.11492/ceispapers.ceis35.0_292

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 大山頂上の自然保全活動における人材確保の実態と課題に関する一考察2021

    • Author(s)
      陣内綾、山口創
    • Organizer
      環境情報科学センター

URL: 

Published: 2022-12-28  

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