2018 Fiscal Year Research-status Report
マイクロMRIによる剖検脳撮像を利用した脳小血管病の病理研究と臨床MRIへの応用
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18K15446
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
石川 英洋 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (00793499)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | マイクロMRI / 剖検脳 / 脳小血管病 / 皮質微小梗塞 / 脳アミロイド血管症 / 微小塞栓 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大きく、臨床MRIにおける脳小血管病の評価、剖検脳MRIによる病変評価、画像と病理学所見の対応の確立の3要素がある。臨床MRIの3D-double inversion recovery(DIR)で確認した皮質微小梗塞について、病理標本で同一部位を観察し、脳アミロイド血管症に関連した皮質微小梗塞であったことを初めて報告した論文が国際誌に掲載された(J Stroke Cerebrovasc Dis. 2018 Oct;27(10):2623-2626)。また、臨床MRIにおける脳小血管病の評価として、3テスラMRIの3D-DIR法で検出される皮質微小梗塞と磁化率強調像で検出される脳微小出血との関連について国内学会で発表した(第59回日本神経学会学術集会)。また、脳アミロイド血管症、心原性脳塞栓症、アテローム血栓性脳梗塞、高血圧性脳小血管病を背景にもつ患者の皮質微小梗塞の特徴を明らかにして国内学会と国際学会で発表した(第37回日本認知症学会学術集会、第36回日本神経治療学会学術集会、16TH Asian Oceanian Congress of Neurology,2018,Seoul)。さらに、皮質微小梗塞から脳アミロイド血管症と脳塞栓症を鑑別するための解析を行い、国際学会で発表した(International Stroke Congress,2019, Honolulu)。臨床MRIの3D-DIR法で検出される皮質微小梗塞の大きさ、部位、数、分布から脳アミロイド血管症と脳塞栓症を鑑別できるスコアを作成し、第44回日本脳卒中学会で発表した。今後は、臨床MRIにおける脳小血管病の評価、臨床MRI画像と病理学的所見の対応について得られた知見をもとに、剖検脳MRIによって検出される脳小血管病変を臨床MRI、病理所見と対応させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床MRIで小血管病変を認めた例のマイクロMRI撮像と病理像の確認を行い、これまで報告されていない変化を確認できている。今後は症例数を増やして検討を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
症例数を増やして脳小血管病変の臨床MRIとマイクロMRI、マイクロMRIと病理所見との対応を明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究はおおむね順調に進んだが、蛍光色素などの消耗品においては長期保存ができないため直前に購入することとしたため、それにかかる費用に関して繰り越しとした。
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Research Products
(6 results)