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2018 Fiscal Year Research-status Report

社会性の障害の分子・神経・感覚要因を一元的に解明:ASDとADHDの超診断的評価

Research Project

Project/Area Number 18K15493
Research InstitutionShowa University

Principal Investigator

青木 悠太  昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70815810)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords発達障害 / 自閉スペクトラム症 / ADHD / 脳画像
Outline of Annual Research Achievements

自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)は症状の重複を認め、二つの疾患が生物学的基盤・認知機能の面から異なるのか研究されている。実際に、申請者らはASD当事者とADHD当事者のASD症状の脳―症状関係が共通しスペクトラムを形成していることを報告した。しかし、この研究では心理指標と白質の関係を調べたのみで、どのような分子レベルの異常に基づいて神経の異常が形成され、その神経の異常がどのような感覚・運動要因を介してASD症状を寄与しているかは検討できていない。そこで本研究では、これら多層の要因がASD症状を形成する連鎖を一元的に解析し、ASD当事者とADHD当事者で最適なASD症状の形成モデルを探求する。ASD当事者とADHD当事者のASD症状は形成過程から同質であるという仮説を検証し、診断ではなく病態に即した医療を提供するためのエビデンスの構築を目的とする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究初年度は、リクルート経路の確立、スキャンパラメータの設定、データの予備的解析などのパイプラインの整備に時間が必要であった。しかし、3年間のリクルート目標数を3で割った数よりも多くの被験者をスキャンすることができた。一方で、最終年度はデータの最終的な解析、結果の解釈、論文作成、投稿などの作業が必要であり、最初の2年度で目標の8割程度のスキャンを行いたいと考えている。そのため、現時点では順調と言えるが、当初の計画を大きく上回るものではないと考えている。
また、研究テーマと関連した論文を複数投稿することができた。これは当初は予定してなかったため計画を上回る内容である。しかし、依然として受理には至っていないことを踏まえると、計画を大きく上回るほどの成果とは言えない。
このような理由で、現状は概ね計画は順調に進展していると考えている。

Strategy for Future Research Activity

今年度は被験者数を大きく伸ばしたいと考えている。また、当初の計画以上にデータリッチとして被験者数が予定数に達さなかった場合でも学術的に意義のあるデータの解釈ができるような体制づくりを目指す。それに際して、どのようなデータを増やすことが新規的かつ実質的か、どのような仮説が意義があるかの意見交換をするために国際学会で予備的データを紹介する。

Causes of Carryover

当初予定していた学会発表の旅費が科研費から支払わなかったことが主な原因である。
実際に学会発表は計画通り2018年5月と6月に予定通り行ったが、宿泊の予約や飛行機の手配、抄録の投稿は2018年4月以前に行った。学会発表のためには他に手立てがなかったが、2018年4月より前に計画したため昭和大学研究支援課の内規により科研費から旅費が支払われなかった。なお、日本学術振興会には2018年4月以前に学会発表を計画することは科研費のルールに違反するものではないことを確認している。
また、人件費を本年度は支払っていないことも次年度使用額に差が生じた原因である。これは外的資金を獲得し、被験者・研究協力者の謝金をそちらから支払ったためである。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Cortical Surface Architecture Endophenotype and Correlates of Clinical Diagnosis of Autism Spectrum Disorder2019

    • Author(s)
      Yuta Aoki, Bun Yamagata, Takashi Itahashi, Junya Fujino, Haruhisa Ohta, Osamu Takashio, Motoaki Nakamura, Nobumasa Kato, Masaru Mimura, Ryu-ichiro Hashimoto
    • Organizer
      International Society for Autism Research
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2019-12-27  

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