2022 Fiscal Year Annual Research Report
Amyloid PET imaging with (18)F-Florbetapir in Heart Failure in the Elderly: Elucidation of Heart-Brain Connection
Project/Area Number |
18K15575
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
立石 恵実 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (20795596)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アルツハイマー病 / アミロイドPETイメージング / 高齢者心不全 / 心脳連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度前半は所属施設でPET/CT装置の入れ替え工事が行われ、新たに半導体digital PET/CT装置が導入された。撮像装置の変更申請を倫理委員会に提出し承認を得た後に研究対象者のリクルートを再開した。本研究の選択基準①65歳以上で、②心電図または心エコー図で左室肥大を認め、③心エコー図で拡張機能障害を指摘された患者の中から、DSM-5の診断基準を満たした「アルツハイマー病による認知症または軽度認知障害」で外来通院中の患者を選別し、アミロイドPETの撮像を打診したところ、80代男性患者から研究協力の同意を得ることができた。本患者にアミロイドPETを撮像した結果、心筋に明らかなF-18 Florbetapirの集積を認めず、大脳皮質にもアミロイド蛋白の蓄積を示唆する有意な集積は見られなかった。 COVID-19感染拡大に伴い研究目的の撮像が一時的に制限された影響で研究達成が大幅に遅れたが、研究期間全体を通して計9名の患者(男性7名、女性2名、平均年齢 78.8歳)の全身アミロイドPETイメージングを評価することができた。F-18 Florbetapirを投与すると同時に心臓のダイナミックスキャンを行い、F-18 Florbetapir投与後50分後に脳、70分後に心臓、75分後に全身の撮像を行った。各臓器へのF-18 Florbetapirの集積を定性および定量評価した結果、9名中3名の心筋にF-18 Florbetapirの集積が見られ、9名中4名の大脳皮質に有意なF-18 Florbetapirの集積(アミロイド蛋白の蓄積)を認めた。心筋と大脳皮質の両方にF-18 Florbetapirの集積を認めた患者は1名であった。心事故発生の有無や認知機能障害の進行については全患者で追跡調査を行っている。
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