2021 Fiscal Year Annual Research Report
The detection of gastric cancer cell of origin by genetic analysis of chronic gastritis mucosa
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18K15781
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
清水 孝洋 京都大学, 医学研究科, 助教 (70812684)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 胃癌 / 腸上皮化生 / ゲノム異常 / コピー数異常 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究結果から、慢性胃炎を構成する腸上皮化生腺管に多くの遺伝子変異が蓄積していることが分かったが、次に、胃腺管の拡大に関与するゲノム異常について調べることとした。胃腺管の拡大に関与しているゲノム異常を同定するために、早期胃癌26症例の非癌部胃粘膜より腸上皮化生もしくは非腸上皮化生腺管のみを含む腺管塊95サンプルを採取し、98遺伝子のdeep sequencing解析及び網羅的なコピー数解析を行った。遺伝子変異に関しては、腸上皮化生、非腸上皮化生腺管塊にそれぞれ平均1.92、1.67個認めたが、Driver遺伝子となる変異は認めなかった。一方、コピー数異常に関しては、非腸上皮化生は24サンプル中2サンプルのみコピー数異常を認めたのに対して、腸上皮化生は72サンプル中33サンプルにコピー数異常を認めた。特に、腸上皮化生には染色体単位などのbroadのコピー数増幅が多く、これは粘膜内癌にもよく見られ、さらに粘膜内癌、粘膜下層浸潤癌と進行するにつれ、broadのコピー数欠失、focalなコピー数異常が多くなる傾向にあった。また、腸上皮化生に認めたコピー数異常の部位は染色体2、8、20番が多く、粘膜内癌にみられる異常と同じ傾向であった。これらの結果から、腸上皮化生の拡大にはコピー数異常が関与していることが示唆された。 以上の結果から、慢性胃炎粘膜においては、腸上皮化生腺管に粘膜内癌と同程度の遺伝子変異が蓄積されていること、腸上皮化生腺管はコピー数異常を獲得しながら拡大し、胃においてfield cancerizationを形成していることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)