2020 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation for intestinal microbiome and gut hormone of short bowel syndrome
Project/Area Number |
18K16262
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大西 峻 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 特任助教 (10614638)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | IFALD / 腸内フローラ / 短腸症候群 / 消化管ホルモン / 腸管不全合併肝障害 / グレリン / GLP-2 |
Outline of Annual Research Achievements |
【具体的内容】長期絶食・経静脈栄養(TPN)管理を動物モデルで確立した。TPNが腸管粘膜の萎縮や肝障害に与える影響を明らかにするため、グレリン投与の効果を検討した。また大量腸管切除・術後絶食経静脈栄養管理を動物モデルで確立した。グレリン及びGLP-2といった消化管ホルモンが腸管粘膜の萎縮や腸管不全合併肝障害に対して予防的に効果があるかを検討した。 【意義】長期絶食管理下に置かれたモデル動物の腸管粘膜の萎縮や肝障害を、消化管ホルモンの投与により予防できるという結果が導かれた。また大量腸管切除・術後絶食経静脈栄養管理された動物モデル動物においても、グレリン投与が腸管順応を促進し、肝障害を予防するという効果が得られた。消化管ホルモンのこれらの効果と腸内フローラとの関連について検討するにあたり、有益な情報が得られた。 【重要性】腸内フローラと消化管ホルモンの関係性を研究すべく、まずは消化管ホルモンが絶食TPN管理または大量腸管切除・術後絶食経静脈栄養管理下における腸管粘膜の萎縮および肝障害の予防にどのような影響があるかを検証した。臨床においてもとくに絶食TPN管理は成人・小児問わず起こりうる状況である。また新生児の重症疾患である短腸症候群などで起こりうる大量腸管切除・術後絶食経静脈栄養管理は症例数は少ないが、管理に難渋する状態である。基礎実験におけるグレリンの投与が粘膜の萎縮の予防効果をもたらすという結果は、今後、消化管ホルモンを臨床応用するにあたり有益な情報である。
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Research Products
(2 results)