2018 Fiscal Year Research-status Report
骨格筋間質由来多能性幹細胞とスキャフォールドを用いたハイブリッド肺組織移植
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18K16430
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
大岩 加奈 東海大学, 医学部, 助教 (30548045)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺組織移植 / 気管移植 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性進行性肺疾患に対する肺の再生医療が期待されており、肺組織移植は肺再生手段の1つとなりうる。研究グループは、筋・ 神経・血管をユニットとして再構築する能力を有する骨格筋間質由来多能性幹細胞と吸収性ポリグリコール酸(PGA)フェルトの ハイブリッド移植を用いて、移植細胞群を定着させることが困難な気管欠損部や気管支断端を修復することに成功した。一方、 マウスにおいてドナー肺組織を生体適合性ゲル化物質とともにレシピエントの肺に充填する手技を確立している。細胞外基質の 乏しい肺においてPGAとゲル化物質がscaffoldとなって、生着率の上昇を期待出来る。骨格筋間質由来多能性幹細胞とともに胎 仔肺組織をマウスの肺に移植することにより、生着率の高いマウス肺組織移植モデルの確立することが、本課題の目的である。2018年度は移植片が生着するまでの変化を詳細に検討した。マウス気管並走移植モデルでHbVを投与し、気管上皮下の血流を観察した。ドナーの輪状軟骨下から分岐部までの気管を摘出し、同系レシピエントの気管に2カ所で端側吻合した。尾静脈からHbV液(Hb濃度10 g/dL) 0.3mlを投与した後、3、6、12、24時間で犠牲死させ、気管を切り出しHE染色して気管断面を観察した。 術後、6時間後までに上皮下血管内に赤血球を認めるようになり、再潅流を確認した。HbVと考えられる微粒子も観察された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
気管移植モデルを確立し、詳細な検討を行うことが出来た。尾静脈からHbV液(Hb濃度10 g/dL) 0.3mlを投与した後、3、6、12、24時間で犠牲死させ、気管を切り出しHE染色して気管断面を観察した。 術後、6時間後までに上皮下血管内に赤血球を認めるようになり、移植後の気管には6時間までに血流が再開され、生着することが明らかとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
肺組織移植モデルを確立して検討を開始する。犠牲死させたマウスから摘出した肺組織をミンスして細片としたものを、麻酔をかけた同系マウスの肺に注入して生着させる。生着や血流の再開状況を経時的に観察し、生着に影響する因子を明らかにする。
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Causes of Carryover |
肺組織移植の実施が遅れているため。次年度は肺組織移植と気管移植モデルの実験に使用する。
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Research Products
(1 results)