2018 Fiscal Year Research-status Report
神経組織特異的に蛍光タンパク発現マウスを用いたがん性疼痛の発生メカニズムの研究
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18K16500
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
中尾 謙太 大阪医科大学, 医学部, 助教 (50815719)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん性疼痛 / 神経栄養因子 / thy1-YFPマウス / 蛍光タンパク / 坐骨神経切断モデル / 骨転移がんモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は神経組織特異的に蛍光タンパクを発現するthy1-YFPマウスでがんの骨転移モデルを作製し、がん組織に分布する神経線維の発芽と神経腫の形成における神経栄養因子の関与、MMP-9をはじめとする遺伝子のがん組織、後根神経節と脊髄における発現、さらにがん性疼痛の発症メカニズムを明らかにすることを目的とする。 がん組織で遊離される神経栄養因子が一次求心性線維を逆行性軸索輸送される点に着目し、坐骨神経を切断してその輸送を中断して、神経栄養因子の作用部位をがん組織か後根神経節かを明らかにし、末梢組織からは複数の神経栄養因子が遊離されるため、それらの抗体を投与することにより関与する神経栄養因子を同定する。また、後根神経節細胞の生存維持、神経突起の伸長は異なる神経栄養因子に依存するので、どのように影響されるのかを解明する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
坐骨神経切断モデルマウスを一定の正確さで完成させることが困難であり、実験モデル作成に時間がかかりすぎた。また、がん性疼痛モデルマウスの寿命が短く、神経切断を行っているマウスでは体重負荷の左右差を測定するDWBでは、神経の再生より先に寿命がきてしまい、痛みの行動評価を正確に行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
坐骨神経切断モデルマウス作成は他の研究者の協力を得て, 遂行していく。 当初計画していた行動学的評価は動的体重負荷測定装置(DWB)であるが、 i) 筆を用いたアロディニアの反応, ⅱ) Planter test, ⅲ) von Frey testなども施行する。
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Causes of Carryover |
実験動物や消耗品の購入に計画していたほどの費用を要する必要がなかった。 次年度使用額は、研究成果論文作成費用および追加実験の費用に充てる予定である。
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