2021 Fiscal Year Research-status Report
小型軸流式補助循環ポンプを用いた新しい心肺蘇生法の開発
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18K16522
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
丸橋 孝昭 北里大学, 医学部, 講師 (10772478)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 体外循環 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに心室細動モデルのビーグル犬を用いて小型軸流式循環補助ポンプの血行動態解析を行い、心停止下にも胸骨圧迫の併用せずに平均血圧を維持できる条件について、様々な状態での検証を行った。また、臨床への実装を視野に入れて、同様のモデルを用いて非透視下でのデバイス挿入の可否から挿入に伴うリスク等に関する検証を行った。 その結果、一定の静脈還流を輸血や膠質液などにより維持しつつ、肺動脈血管抵抗を下げ、フォンタン循環を意図的に再現することによって、左室補助装置である小型軸流式循環補助ポンプのみで循環動態を維持できることを証明した。さらにエコーガイド下挿入の手法も検証することで、将来的には病院前診療における導入も視野にいれ更なる検証を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでにモデル作成から実際のデータ解析、さらには状況を変化させた場合のデータ取得ができている。今後データ解析をさらに進め論文化していく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得られたデータは各関連学会で発表すると共に国際誌へ投稿する予定である。また、病院前診療での利用可能な蘇生デバイスとして確立を目指す。
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Causes of Carryover |
論文校正費として予算を確保していたが、データ解析と論文作成が遅れており、次年度の使用を予定している。
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