2018 Fiscal Year Research-status Report
骨肉腫由来エクソソームによる骨微小環境への影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
18K16670
|
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
相羽 久輝 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 病院助教 (70793834)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | エクソソーム / 骨肉腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨肉腫制御において局所の進展・転移のメカニズムを解明することが臨床的に求められている。私たちは骨肉腫の進展機構において、小型膜小胞として分泌されるエクソソームに着目し、これまで研究をおこなってきた。その結果、1)骨肉腫由来エクソソームにて破骨細胞の分化が阻害され、2)骨肉腫周囲の破骨細胞が少ない方がより遠隔転移能を有していることを見出した。また、エクソソームの分泌に重要なタンパクであるTSG101ノックアウト骨肉腫細胞株を作成し、骨肉腫由来エクソソーム減弱モデルを作成することで、エクソソームが腫瘍の転移や破骨細胞の分化に影響を及ぼしているかを調査している。 本研究では、1) 破骨細胞の分化に及ぼすエクソソーム中の因子を調査すること、2) 破骨細胞の存在下において骨肉腫転移を妨げる因子を見出すこと、3) 骨肉腫由来エクソソーム減弱モデルのin-vivoにおける、より詳細な解析を行うことを目的として研究を進めている。 これまでの研究で、骨肉腫由来エクソソームにより破骨細胞前駆細胞において様々な細胞膜タンパクや遺伝子発現に変化があることを見出しており、現在これらの知見をもとに論文作成を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
我々は研究の大部分の解析を終え、論文作成を完了させている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はリバイスやバリデーションのための実験を準備している。
|
Causes of Carryover |
端数が使いきれなかったため。次年度の経費に繰り越しする。
|
-
-
[Presentation] 骨微小環境と遠隔転移能に対する骨肉腫由来エクソソームの機能解析2018
Author(s)
相羽 久輝, 吉田 孟史, 山本 憲男, 林 克洋, 武内 章彦, 三輪 真嗣, 阿部 健作, 谷口 裕太, 荒木 麗博, 大塚 隆信, 土屋 弘行, 高橋 智, 華山 力也
Organizer
日本整形外科骨軟部腫瘍学術集会
-