2019 Fiscal Year Research-status Report
Study on forcusing glycosylation of osteopontin for urinary stone diagnosis and development of preventive medicine.
Project/Area Number |
18K16718
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
野呂 大輔 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (60793635)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オステオポンチン / 糖鎖 / レクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
尿路結石の形成過程には、マトリックス糖タンパク質であるオステオポンチン(OPN)の発現が重要であることは良く知られているが、そのほとんどは、OPN遺伝子、ゲノム解析あるいは、タンパク質の機能解析に焦点をあてた研究であり、OPNの糖鎖部分の機能に着目し、結石形成との関連について調査した研究は皆無である。本研究では、OPN糖鎖が尿路結石の形成過程に果たす役割について調査し、結石形成における糖鎖性バイオマーカーや治療応用のための基礎的データを得ることを目的とする。平成30年度は、レクチンアレイにより健常人と結石形成患者の尿中OPNの糖鎖プロファイルの比較を試みた。また質量解析により健常人と結石形成患者の尿中OPNの糖鎖構造を詳細に解析するを試みた。その結果、レクチンアレイにより、結石患者において、特徴的なOPNの糖鎖プロファイルを同定した。令和元年度は、同定した尿中レクチン反応性OPNを結石治療前後の患者で長期的にモニタリングし、結石患者の治療後に尿中レクチン反応性OPN濃度が、変化することが示され、結石形成のバイオマーカーとして、使用できる可能性が示唆された。これらの成果をInternational Journal of Molecular scienceに発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和元年度の研究実施予定であった 同定された結石形成に関連する糖鎖を有する OPN のレクチンアレイによる検出系の開発について概ね予定通りの進捗状況である
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、結石形成におけるOPN糖鎖構造変異検出系の開発を進め、結石形成を反映する診断ツールとしての臨床応用を進める。
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Research Products
(1 results)