2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of preoperative diagnosis method for follicular thyroid tumor by whole genome sequencing
Project/Area Number |
18K16842
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岸川 敏博 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (20756944)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 術前診断 / 遺伝子変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、甲状腺濾胞性腫瘍(濾胞腺腫、濾胞癌)の悪性度に関連するドライバー遺伝子変異を同定し、術前における鑑別法を開発することを目的とし、濾胞性腫瘍のゲノムワイドな解析を行った。 甲状腺濾胞癌は脈管や被膜浸潤の程度により微小浸潤型と広汎浸潤型に分類され、その後の治療法が異なる。本研究ではまず、特に予後不良なグループである広範浸潤型・遠隔転移症例(wiFTC)を対象とした。本学および共同研究施設から対象となる症例を抽出したところ、wiFTC15例、濾胞腺腫10例であった。各症例のFFPEサンプルからDNAを抽出した。腫瘍先進部に特異的な遺伝子変異を検出するため、各症例の腫瘍サンプルは、腫瘍中心部と先進部それぞれからDNAを回収した。抽出したDNAはバイオアナライザーを用いてクオリティチェックを行い、いずれのサンプルもDNAの品質に問題ないことを確認した。サンプルDNAはNextera全エクソンシーケンスを行った。現在シーケンス結果を解析中であり、まとまり次第まずは第一報として報告予定である。また同サンプルのメチル化解析も並行して実施し解析している。
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