2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of alveolar bone regeneration with platelet-rich plasma using a novel double-activation method
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18K17160
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
原 朋也 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60782092)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 多血小板血漿 / 電荷電位水 / 歯槽骨再生 / 酸化電位水 / 次亜塩素酸水 |
Outline of Annual Research Achievements |
多血小板血漿Platelet-Rich Plasma(PRP)は自己の血液から調整される増殖因子(PDGF,TGF-β,VEGF,FGF等)を多量に含んだ血漿で骨再生、創傷治癒を促進させる効果がある。しかし、一方でPRPの効果は限定的で臨床的に安定しないという報告がある。その原因は従来の多血小板血漿(PRP)調整法で作成されたPRPは、増殖因子を放出していない状態の血小板(すなわち未活性の血小板)を多量に有していると考え、新規ダブルアクチベート法を考案した。本新規ダブルアクチべート法は既存のPRP調整法で調整済みのPRPに対して、食品の消毒およびノロウイルス・新型コロナウイルス等の殺菌で用いられる安全な酸化電位水システム(食塩水等の電気分解法で生成した次亜塩素酸水)で作成した酸性の酸化電位水を加えることで、PRP中の未活性の血小板を活性化させ増殖因子量を増加させる方法である。 この方法によりPRPの作用を増強させ迅速かつ確実な歯槽骨再生を目指す。 2018年度は従来のPRP調整法で作成されたPRPに酸化電位水に加え、PRP中の各種増殖因子量の変化をELISAを用いて測定し、至適酸化電位水量を調べた。 2019年度は新規アクチベート法と従来のPRP調整法を用いて、in vitroで細胞増殖および骨分化の比較検討を行った。 2020年度は引き続きin vitroでの検討および動物実験のための予備試験を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染蔓延のため試薬納品遅延および実験施設利用ができない期間が長かったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染蔓延のため試薬納品遅延および実験施設利用ができない期間が長かったため。研究が計画より遅れている。そのため研究期間を1年延長した。また今後は現状より研究に時間を費やす予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染蔓延に伴い研究が遅延して計画通り実験ができなかったため次年度使用額が生じた。また次年度は最終年度のため可能な範囲でできるだけ迅速に実験を行い、予算執行していく。
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