2019 Fiscal Year Research-status Report
多職種連携による介護予防において、歯科は何ができるのか? ―挑戦的介入研究―
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18K17278
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
遠藤 耕生 東北大学, 大学病院, 助教 (30756292)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 介護予防 / 口腔機能 / 栄養状態 / 運動機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は岩手県久慈市広域在住の高齢者を対象とし、特定のデイサービスを利用している高齢者の介護状態と社会参加・栄養状態・運動機能の関係性の分析を行い、介護予防における効果的な介入方法を検討することを目的としている。 2019年度は対象となる高齢者に対し栄養・運動面の具体的な介入プログラムを実践する段階に入る予定だったが、運動プログラムの立案を担当する共同研究機関が諸事情によって研究から離脱することとなった。代わりに運動面の分析を担当できる研究機関がないかを検討した。 その結果、岩手県内の研究機関が新たに参加することとなった。新たな研究グループと打ち合わせを複数回行い、高齢者の全身運動機能測定方法と運動能力に応じたプログラムが、以前担当していた研究機関と近似した内容であることが確認できている。 当研究グループは、高齢者の口腔機能(具体的には聖隷式嚥下質問紙票による嚥下機能とグミ咀嚼試験による咀嚼能力)から研究対象者をクラス分けし、栄養面のプログラムを提示する予定である。栄養面のプログラムは、栄養評価上の指標と食に関連する知識レベルから対象者をクラス分けし、クラスごとに適した栄養教室や簡単な調理実習を検討している。栄養面の介入は地元の管理栄養士に依頼する予定である。 2019年度は、参加研究機関の入れ替わりがあり、目立った進展をすることができなかったが、2020年度は速やかに具体的な介入プログラムの提示を行い、介護予防に有効と考えられるプログラムの検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記載した通り、共同研究機関の変更があり、研究がやや遅れている。 しかし、他研究機関の他、デイサービスのスタッフや地元管理栄養士との打ち合わせは継続されており、研究計画に大きな変更はない。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は、栄養状態のデータを加えることからスタートする。栄養状態の評価は血中アルブミン量などの客観的指標と、簡易的な質問紙調査による「食」に関連した知識を問う。
口腔機能の結果から栄養介入のためのクラス分けをし、各個人にあった栄養・全身運動機能・口腔機能向上の複合プログラムの提示と実践を行う。 数か月に一度、栄養状態、全身運動機能、口腔機能のデータ採取を行い、プログラムによる介護状態に関連したパラメーターとの関連性を分析していく。
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Causes of Carryover |
2019年度は研究計画の見直しにより、対象高齢者の口腔機能や栄養状態の検診を実施できなかった。そのため、検診の消耗品や出張費が抑えられることとなり、当初要求した予算があまった。 2020年度は新型コロナウイルスの感染予防対策のため、調査が困難となる可能性がある。調査フィールドのデイサービスと密な連絡をとり、検診が実施できるかを検討する必要がある。
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