2021 Fiscal Year Annual Research Report
The role that dentistry should play in the prevention of long-term care through multidisciplinary collaboration.
Project/Area Number |
18K17278
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
遠藤 耕生 東北大学, 歯学研究科, 大学院非常勤講師 (30756292)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 介護予防 / 口腔機能 / 栄養状態 / 運動機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は高齢者の人口割合が多い地方都市において、高齢者健康寿命の延長のために有効な介入方法を、運動と栄養と社会参加の3つの要素を組み合わせて模索することを目的とした。研究協力施設のデイサービスを介入の場とし、研究に参加する高齢者を口腔機能の測定値によって複数のクラスに分け、定期的な栄養教室(調理実習を含む)を開催しながら、運動プログラムと口腔機能向上プログラムを複合的に提示する計画だった。ここ数年、新型コロナウイルスの感染予防が重要であり、特に重症化しやすい高齢者の感染予防はワクチン接種と共に大きな課題であった。高齢者を一つの場所に集め、介入プログラムを実施することは困難であり、研究内容の大幅な変更が必要と考えた。 そのため、研究協力施設のデイサービスの職員に、食と栄養に関するアンケート調査を利用者を対象に実施してもらい、分析することに計画を変更した。その結果、現代の地域在住の一般高齢者は、健康的な食生活に対する意識は高く、特にメタボリックシンドロームなどの生活習慣病に関する知識は十分に身に付けていることが明らかになった。しかし、介護予防に重要なフレイルについての認知は低かった。日本国内では日本老年医学会が、全国民への予防意識を高めることを視野に入れ、虚弱(frailty)のことを『フレイル』と呼ぶことを2014年に提唱した。フレイルは多くの国民にとって比較的新しい言葉、概念である。 近年、フレイルの概念はテレビや新聞などで目にする機会は増加しているが、その効果は限定的であると言える。高齢者は新しい情報ではなく、過去の情報の蓄積に影響されやすい傾向にある。つまり、若年世代のうちから、十分な栄養知識や介護予防に有効な知識を身に付けられるようなポピュレーションアプローチの確立が、将来の国民の健康寿命の延長に重要であると考えられる。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Regular dental visits, periodontitis, tooth loss, and atherosclerosis: The Ohasama study2022
Author(s)
Sho Yamada,Takamasa Komiyama,Takashi Ohi,Takahisa Murakami,Yoshitada Miyoshi,Kosei Endo,Takako Hiratsuka,Azusa Hara,Michihiro Satoh,Yukako Tatsumi,Ryusuke Inoue,Kei Asayama,Masahiro Kikuya,Atsushi Hozawa,Hirohito Metoki,Yutaka Imai,Takayoshi Ohkubo,Yoshinori Hattori
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Journal Title
J Periodontal Res.
Volume: in press
Pages: 1,8
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research