2018 Fiscal Year Research-status Report
潜在性動脈硬化に社会経済および心理的要因が及ぼす影響
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18K17404
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 動脈硬化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では一般地域住民を対象として社会経済的因子や心理的要因が潜在的動脈硬化に与える影響を明らかにすることを目的としている。なお、社会経済的要因および心理的要因については質問紙表にて潜在性動脈硬化に関してはCT検査にて評価を行う。 当該年度は倫理委員会の審査、マニュアルの作成、参加者への説明書類の作成、研究参加者の募集場所の決定、CT検査施行医療機関の決定、血液検査項目の絞り込みと保存方法の決定、その他付随する検査(唾液および便中の細菌検査、睡眠時無呼吸検査)の実務の協議を行った。 それら決定事項を元に2019年2月に実施された住民健診にて、追加の血液検査、便・唾液細菌検査への参加希望者を募集し82名の希望者を得た。さらにそれらの参加者中から潜在性動脈硬化のためのCT検査に48名が同意いただいた。その中より1名を選抜し問診表への回答と潜在性動脈硬化精査のためのCT検査を2019年3月27日に終了した。 今後も引き続き住民健診会場にて参加者を募集し、研究を継続していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は6年で1000名の調査を予定するものであり単年度あたり200名の参加を見込んでいた。しかしながら、実施医療機関の選定および交渉が難航し、かなりの時間を要した。並行して実施自治体との協議にも時間を要した。また検査および質問紙の作成においても、施行検査の選択や実施方法、および質問内容の選択について決定までに時間を要した。 上記の事象をすべてクリアした後、マニュアルの作成と数回の予行演習を経て2018年度2月の地域住民健診にて地域住民を対象に研究の初回リクルートメントを行い、82名の参加希望者があった。うち、CT検査を希望された方は48名であり、2019年3月27日に1人目のCT検査を施行した。
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Strategy for Future Research Activity |
「現在までの進捗状況」の項で記したように2018年度はほぼ1年間を準備に費やした。しかしながら、実施する検査やマニュアルの作成等の下準備は完了し全体的な方向性は明らかになってきたので、今後も引き続き住民健診会場にて参加者を募集し、研究を継続していく予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度は研究の準備に費やし、検査は1件しか施行できなかった。そのため人件費にあてる予定にしていた金額が使用されなかったため次年度使用額が生じた。次年度は検査人数が大幅に増加する予定であり、検査参加者への交通費として使用する予定である。
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