2020 Fiscal Year Research-status Report
潜在性動脈硬化に社会経済および心理的要因が及ぼす影響
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18K17404
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
前田 俊樹 福岡大学, 医学部, 講師 (50555555)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 潜在性動脈硬化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では一般地域住民を対象として社会経済的因子や心理的要因が潜在的動脈硬化に与える影響を明らかにすることを目的としている。社会経済的要因および心理的要因については質問紙表にて、世帯収入や職業等の設問を、潜在性動脈硬化に関しては胸部CT検査にて冠動脈を撮影し、石灰化の度合いを冠動脈石灰化スコアを用いて評価を行っている。 本研究事業は市町村の住民健診に参加して、追加の血液検査、便・唾液細菌検査および冠動脈石灰化評価のためのCT検査への参加希望者を募集するものであるが、2020年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により4月より7月まで住民健診でのリクルートができなかった。また同様に4月から6月までCT検査の実施もできなかった。しかしそれでも6月以降CT撮影および8月以降住民健診に参加を再開して、着実に参加者を増やしていき、最終的に2020年度単年で研究参加者総数249名、うちCT受診者数は176名であった。これにより、これまでの研究参加者は延べ567名、CT撮影者数は延べ363人となった。本研究のCT撮影の目標人数は1000人であり、今後も引き続き研究事業を継続していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究のCT撮影の目標人数は1000人で、単年あたり200人、約6年の研究期間を見込んでいる。しかし、2020年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大により4月より7月まで住民健診でのリクルートおよび4月から6月までCT検査を実施できなかった。最終的に2020年度単年でCT受診者数は176名であったが、予定された進捗状況からは若干遅れていると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究も4年目となり認知度も上がりつつあり、参加者の方から本研究事業への参加を希望する例も散見される。今後も感染予防に十分に留意しながら、研究事業を勧めていく。
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Causes of Carryover |
COVID19感染症感染拡大のため、ウェブ開催になった学会が多く、当初想定していた旅費を大幅に下回る結果となった。また当初人件費および謝金に予定していた金額はCT検査代および便培養のチューブ代へと変更になり、その他の箇所に計上した。
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Research Products
(2 results)