2022 Fiscal Year Research-status Report
多剤耐性淋菌のゲノム解読に基づくサーベイランスと進化・伝播の解析
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18K17406
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
矢原 耕史 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 室長 (70542356)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 淋菌 / 薬剤耐性 / サーベイランス / MIC / セフトリアキソン / 疫学 / 細菌検査 / ディスク法 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度を通じて、民間検査センターに御協力を頂き、セフトリアキソンのMICが0.5μg/mLを示す株のスクリーニングを実施した。セフトリアキソンの阻止円直径が≦39mmで、かつセフィキシムの阻止円直径が≦23mmかどうかのスクリーニングを、同検査センターで日常細菌検査の対象であった合計311株について実施した。その結果、陽性株は1つも検出されず、セフトリアキソンのMICが0.5μg/mLを示す株は、現在の日本で拡散したり散見される状況ではないことが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた以上の研究成果を既に一昨年度までに国際誌に発表し、残りの研究期間で、セフトリアキソンのMICが0.5μg/mLを示す株のスクリーニングを継続実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
セフトリアキソンのMICが0.5μg/mLを示す株のスクリーニングを継続し、来年度で本研究を終了とする。
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Causes of Carryover |
民間検査センターで実施する菌株スクリーニングの頻度が、当初の想定よりも少なかったため。来年度も研究費の残額を菌株スクリーニングに使用する。
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