2018 Fiscal Year Research-status Report
在宅・介護領域における安楽なケア提供に向けた力学的解析
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18K17478
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加悦 美恵 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330869)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 看護 / 在宅介護 / 体位変換 / 手指圧力 / 動作解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
在宅・介護領域における安楽なケア提供に向けた力学的検討をするために、まず、在宅、介護領域におけるケア状況を広く知るべく学会に参加し情報収集した。また、手指および全身の動作に関する計測方法を検討するのに学会にて情報を得た。 研究代表者主催の「看護技術実践の会」という研修会を大学内の実習室で2019年3月16日に開催し、臨床看護師の参加を募り、清拭の援助について実習した。この時に参加した看護師と互いに清拭の中で触れあい、日頃の患者の触れ方について考える機会となった。また、動作を観察することができ、研究推進のヒントを得た。 研究目的、方法を示す研究概念図を作成した。また、対象および環境の条件設定を詳細につめた。実験を2段階で実施することとし、対象者(介助者)の選定、被介助者(療養者役)の選定、計測方法を検討した。対象者は、看護師、介護福祉士、訪問介護員、ご家族各10名ずつを予定しているが、妥当なサンプリングの検討が難しかった。先行研究ならびに、厚労省の情報を基に検討し、訪問看護・訪問介護部門をもつ病院(入院施設)および、福祉関連施設とし、そこで、看護師、介護福祉士、訪問介護員として働いている者を対象とする方向である。ご家族は当該施設から推薦いただくことを考えている。 フィールドの開拓に向け、病院・施設を選定中である。また同時進行で、倫理員会申請書類を作成中である。計測方法については、手の圧力測定にはプレスケール、ワイヤレス触覚測定システムを検討し、動作解析には加速度センサーと二次元動作解析システムを候補に検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
対象を、病院、高齢者施設、在学で療養者の身体に直接手を触れてケアする看護師、介護福祉士、訪問介護員、家族各10名と予定しているが、妥当なサンプリングにするための情報収集に時間を要し、倫理審査書類が出来上がらなかったため、遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床現場ですべての計測を行うには変数が複雑になるため、1段階目の実験として、学内実習室等の一定の環境下で、看護師、介護福祉士、訪問介護員、家族の体位変換動作を観察し、手指圧力測定、動作解析を行うという計画へ変更を行う。
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Causes of Carryover |
実験を実施できなかったため、人件費・謝金の支出がなかった。また、実験計画を検討中のため計測ができず、加速度ロガーの購入を先送りしたが、翌年実験する際に必要であり、購入予定でもあるため人件費・謝金とあわせて予算が必要である。
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